雨に打たれながら、歩道橋の欄干に座る少年・黒宮ルカ(中山優馬)。
その危うげな姿を見た光陽学院高等学校の英語教師・夏川真琴(加藤ローサ)
は、思わず声をかけた。顔をのぞき込み、ハッとする真琴…。
翌日、転校生として光陽学院に現れたルカは、真琴が担任するクラスに入った。
ルカの美しい容姿にクラスの女子はメロメロ。
だがそんな女子たちを冷たく突き放し、誰とも打ち解けようとしないルカ。
一方、真琴は副理事長で恋人の藤井雅之(姜暢雄)に驚きを打ち明けていた。
「そっくりなの。私の初恋の人に…」。
一人になったルカのもとへ、カイト(近藤真彦)が現れ、ルカに
「早く運命の女を選べ」と急かす。ルカの正体はヴァンパイアだった。
ヴァンパイアは血を吸いたいと思う女性に出会うことで初めて牙が生え、
その生き血を吸って永遠の若さと美しさを得る。
まだ牙の生えていないルカは、自分に牙をもたらす“運命の女”を探すため、
人間界にやってきたのだった。
ルカは中華料理屋「しんじょう」を営む新條二朗(伊東四朗)の家に、親戚に
なりすまして居候を始める。
二朗と娘の敦子(堀内敬子)はルカを家族同様にかわいがり、敦子の
息子・将太(森本慎太郎)も兄のように慕うが、人間嫌いのルカは
それがうっとうしくてしかたない。
早く“運命の女”を見つけ、騒がしい人間界を去ろうと決めたルカは翌朝、
通学路で会ったクラスメイトの高木香織(桜庭ななみ)に狙いを定める。
だが襲いかかろうとした瞬間、崩れ落ちたフェンスの直撃を受け失敗。
運び込まれた保健室で、見舞いに押し寄せた女子たちにも襲いかかろうとするが、
一向に牙は生えてこない。
焦りがつのるルカは翌日、クラスでボランティア活動の計画を聞き「自己満足だ」
とバカにし、怒った宏人(中島健人)らクラスを騒然とさせる。
その足でカイトのもとに向かったルカは「帰らせて。
もうこんな世界、うんざりだ」と訴えるが、「帰る場所などない」と突っぱねられる。
ヴァンパイアは人間界に降りたら最後、牙が生えなければもとの世界に帰ることはできないのだ。
その夜、真琴は「帰る場所がない」と沈むルカを元気づけようとするが、
「16歳で、死ねるものなら死んでみたい…」という言葉に、同じ年で亡くなった
初恋相手と重ねてしまい、ルカの頬を叩く。学校を飛び出すルカ。
真琴は、運河で見つけたルカの危なげな姿に、思わず「死なないで」
と抱きしめる。バランスを崩した2人は海に落下。水中でもがく真琴の
頭に10年前の記憶が蘇っていた。あの日、溺れた子どもを助けようと海に
飛び込んだ初恋の人・歩…。
ルカの助けで水上に顔を出した真琴は、無事だったルカを見てホッとしたのか、
ルカに水を飛ばしながら子どものようにはしゃぎ始めた。
水の精のように美しいその姿を見ていたルカに異変が起こる。
思わず手で覆った口元には2本の牙が…!

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