2007/11/6

読書の秋  

 まあ、季節に関係なく読んではいますが。

リベルタスの寓話<島田荘司>

 島田荘司はどんどんダメになっていくというか、私の好きな話ではなくなっていくというか・・・ 最近はがっかりするために島田荘司を読んでいるようなもんで、そういう意味では期待にこたえてくれる傑作?
 本を手に取ったときのズッシリ感から、それだけの物語を期待してましたので、表題作を読み終わったのに「犯人らしき人物と、彼の犯行を立証しているらしき推理が提示されたが、ここからきっと話が二転三転するのだろうな」とワクワクしながらページをめくると・・・次の作品がはじまり・・・中編集だったのね。
 教訓:目次はちゃんとよみましょう!

きみとぼくの壊れた世界<西尾維新>

 ノベルズ版は持っていますけど、それから4年たってハードカバー版が出ました。最近こういうパターンがありますが、よく意味がわかりません。最初にハードカバーで出して、何年かして廉価な文庫にするのが普通だと思うのですが。
 だから、これは出版社のぼったくり政策の結果であって、買ってはいけない本ではないかと思いつつ・・・うしろのほうに「加筆修正」という文字が!
 文庫が出たとき、文庫版あとがきとか解説がついていればチェックする人? という質問をされれば、手をあげないといけない立場です。その文庫版あとがきがあるというだけの理由で買ってしまった経験のある人? という質問でも手をあげないといけません。
 でも、この作品の加筆修正がどこなのか、よくわかりませんでした。ノベルズ版と比較していけば、どこかにあるのでしようが・・・
 加筆修正というものは微妙なんですよね。他の作家だとかなり大胆というか、1章まるまる削られていた作品もあるし。

怪人エルキュールの数奇な愛の物語<カール=ヨーハン・ヴァルグレン>

 なんでもスウェーデンで30万部の大ベストセラーらしいです。ヨーロッパの国々だと普通は数万部、国によっては1万部でベストセラーですから、30万部は考えられないようなヒット作ということになります。
 まあ、日本でも芸能人が書いた本などは何十万部も売れるのに、本の好きな人たちだけが評価する小説として優れた作品は売れても5万がいいところかな? 売れた小説でもネット発信のものだと中身がスカスカなものが多いし。
 なので、売れてればおもしろいということにはなりませんが、スウェーデンのベストセラーでも日本では売れないことが約束されたような地味めの装丁にひかれました。もっとも、内容のほうは「ふーん、スウェーデンの人はこんなのがおもしろいんだ」という程度でしたが・・・
 個人的にはスウェーデン作家の小説を読んだという部分が大きいかも。いままでミステリーの翻訳はありましたけどね。アンネ・ホルトとか。アンネ・ホルトは法務大臣だったらしく「スウェーデンでは推理小説家に法務大臣をやらせるのか!」と驚きましたが(本当は警察の法務官や弁護士をやっていたからみたいですが)そんなびっくりのスウェーデン。今度は現代を舞台にした一般小説を読みたいですね。

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