凍眠中のコロニーを採集した場合の注意点として
女王とワーカーの蘇生期間の違いに注意しなくてはならない。
先日の報告通り、女王が蘇生するのに一週間ほどかかる。
ワーカーは次の日には蘇生して動き回っている。
女王が蘇生する前の「動けない女王」を運ぼうとするワーカー。
一匹ならいいのだが、数匹があちこちの方向から女王を引張るものだから
女王はバラバラにされてしまう。
女王が蘇生するまでのその間に、女王が殺されてしまうのだ。
殺そうとして、あるいは死んでいると思って・・ではなく
安全と思われる場所にワーカーが女王を運ぼうとして起こる悲劇である。
ワーカーに罪はないのだ。
19日に竹林からW71のムネアカコロニーを採集してきた。
このコロニーの女王は、上記の悲劇に見舞われ、哀れな結果になってしまった。
知っていたのにそうなってしまったのは自分に責があるのだが
このコロニーを使って、実験をしてみようと思い立った。
実験の内容はこうである。
ワーカー数が増えれば産卵数も増えるという「産卵増加の法則(?)」があるが
小規模のコロニーが、一気にワーカーが増えたときに産卵がどのように変化するか確認しようと思う。
同じ日にW1幼虫7のコロニーも採集したので、そのコロニーとW71のコロニーを合併させることにした。
実験は一昨日から始めた。
今までの経過は
初日に女王に注射器でトレハロース水溶液とメイプルシロップの混合液をたっぷり与え
ワーカーと供にアクリルパイプを楕円に加工したチューブに入ってもらった。
このチューブに落ち着いた次の日、W71の中から第一陣のワーカーを選別。
このチューブに入ってもらった。
今まで何度もワーカー導入してきたので、この辺はお手の物である。
1回目の導入数は5匹。
すんなり馴染んだが、完全に馴染ませるため一日そのまま放置。
2回目の導入は3匹。
やはり同じように、馴染ませるため3時間ほど放置。
3回目は4匹。4回目は6匹。5回目は9匹。6回目は13匹。
こうやって、馴染んだワーカーの半分の数のワーカーを導入していった。
徐々にワーカー数を増やさないと、女王が攻撃されてしまう。
現在はW41になっている。あと30匹。
あと2回の導入で終わるので、明日にはW72のコロニーになるはずである。
W71というと、およそ3年くらい経ったコロニーだ。
もっと小規模のコロニーには何度も導入しているが
このコロニーは大型ワーカーも混じっているコロニーなので
気をつけないとあっという間に女王が殺されてしまう。
気が抜けない。
導入が終了し2日以上経てば成功である。
先代女王のしもべが1年生の女王に馴染み、どのようにコロニーを成長させていくか
一気にしもべが増えた女王の産卵は、本当に飛躍的に増加するのか
予想では、産卵数は一気に増加は見込めないと思っているのだが・・・。
見ものである。