以前から気になっていたことがあります。
クロヤマアリ(F.japonica)の多雌についてです。
私の住んでいる地区では、クロヤマは単雌と多雌のコロニーがあります。
単雌のクロヤマを関東型、多雌を関西型と
棲息地によっての傾向で大雑把に分けていますが
元々は単雌の種なのか、多雌の種なのか、ずっと疑問に思っていました。
種が違うのであれば納得いきますが
今のところ別種という明確な決め手がありません。
そこで簡単な実験をしてみることにしました。
離れた別々の場所(自宅庭、トフシ集中営巣地横、田圃の土手)
3ヶ所から個別に採集してきたクロヤマ脱翅雌3個体を
何の前触れもなく一緒にしてみました。
どれも単独で営巣しようとしていた個体で、採集日もバラバラです。

それぞれ産卵していましたので、喧嘩するんじゃないかという予想に反し
何事もなかったかのように馴染んでいます。
このまま多雌になるとしたら、元々は多雌化のDNAが刷り込まれていて
単独でも多雌でも、どちらの条件でも営巣可能という
環境に適合しやすい、言い方を変えれば、アバウトな性格のアリってことに。
あるいは多くのオオアリのように、最初は多雌になったとしても
ある日突然スイッチが入り
自分以外のDNAを排除しようと喧嘩して単雌になろうとするのか。
このまま多雌でいくのか、暫らくして単雌になるのか
成り行きを見ていきたいと思います。