クサアリモドキ(Lasius spathepus)が行列をつくっていた。
アリの行列をみると、どこまで行っているのかついて行きたくなる。
行列を作り、よく見られる種にクロクサアリ(Lasius fuji)がいる。
両者はよく似ているが、見分けるのは簡単だ。
腹柄節を横から見てクサアリモドキは∧型をしているが
クロクサアリは∩型をしているのだ。

巣から出発した個体は腹部が大きくなく、ごく普通の姿だが

巣に帰ってくる個体は腹部がはちきれんばかりにパンパンだ。

巣の入口はカラマツの大木の切り株下にあった。
中は空洞になっていて、そこにカートン製の巣を作っている最中だった。
カートン製の巣は過去に何度か紹介しているが、木や土などの巣材とアリマキ
などから採取した甘露を練り合わせ、そこに共生菌を植えつけて繁殖させて
その菌糸の結束を利用して作るボール紙状の巣のことである。
クサアリ亜属(Dendrolasius)はこの共生菌と密接な関係にありますが
トビイロケアリも同様にカートン製の巣を作ることがあります。
このような、アリと共生菌との関係を研究している研究者も少なくありません。