『ブルー・ローズ 上・下』馳星周著、読了。
★★★☆☆
前半の人妻の捜索がおもしろかったけど、後半の活劇は今一つ。
幾つかの疑問・問題点を。
1 なぜ、上・下巻なのだろうか。図書館で借りている身にとっては辛い。連続して借りるのは難しい。1ページ上段下段で一冊にして欲しい。少し、スカスカの観がする。
2 ネットの書評にも少しあるけど、前半・後半の分断が気になる。
3 それにしても、薔薇サークルのリアリティーがなさ過ぎ。人妻がSMに走るかぁ?それも、キャリア関係の人妻が。せいぜい万引き程度だろう。その方が、よりリアリティーが出てくると思うし、後半の権謀術数も違った展開で、せこくておもしろいと思うけど。
4 失踪の理由が弱い。これはかなりの弱点だろう。
5 ラストの終わり方は、いただけない。
6 所属の弁護士事務所の所長がいい。かなりの際立ち。名作『不夜城』を思い出す。
後半部分を読みながら、大藪春彦を思い出した。創作も読書(読み手側)も時代の様相とは無関係ではいられない。大藪は昭和の匂いがプンプンだったし、私自身もある種の「飢え」があったのだ。
12月9冊目。