『晩夏に捧ぐ』大崎梢著、読了。
★★★☆☆
書店探偵ものの2作目。今回は長編。このような物語を読むと、ミステリーの存在意義が不明確になる。なぜなら、この物語の核は「書店」だからである。本来は、書店にまつわるあれこれを表現したいのだけど、それだけだと出版にならない(読者が買わない)から、ミステリーを付けましたと感じる。著者は、勿論ミステリーも大好きなんだろうけど、本来は書店という場が大好きなんだと思う。ならば、書店を舞台にした
倉本聰的な物語の方がぴったりすると思うのだけど、売れないのかなあ。出版してくれないのか。ミステリーしか売れないのかなあ。潜在的な読者層は多いと思うけど。ハードボイルドとかもね。(ハードボイルドの新人応募などは皆無だし)
ミステリーに関して一言。どうも、後出しジャンケン的なものを感じる。犯人役の心の奥底の部分とかは、読者には分からない。また、真犯人が27年間も一般市民として生活できるかどうか。それと、探偵役の人が、途中経過を説明せずに、ラストに全てを明らかにするというもの、現実的ではない。まあ、それを言ったらおしまいか。
作中、温泉宿の宿泊して料理を堪能する場面が気になる。
経費落としがねらいかと。2作目から、こんなことを考えるのだろうか。
2月5冊目。