『ふたたびの、荒野』北方謙三著、読了。
★★★★★

93年
北方謙三氏の「ブラディ・ドール」シリーズの完結編。全10作の締めを飾る作品である。過去の作品の中で、人物が登場して、そして死んでいく。今回の作品でも、重要な男が死んでしまう。それはそれで悲しいのだけど、主人公の川中が、それに耐えてサバサバしているのが、また悲しい。
「ブラディ・ドール」シリーズの全10作を、順番に読むのも良いけど、本作の完結編を先に読んで、そして、第一作の『さらば、荒野』から読み始めるのが、一番の贅沢だと思う。
実は、ギリシャのユースホステルで本作をもらって(拾って?)読んだんだけど、登場人物の絡みが分からなくて、頭の中が「???」だった。そして、帰国してからシリーズを読み直して納得した経験があるからだ。(でも、順番通りではなかった。なぜなら古本が揃っていなかったから)
夢のよう世界の物語だけど、大藪春彦の世界よりも落ち着いているのが、40歳代には気持ちいい。(10代後半は、大藪春彦だったのだ!)
本作で、主人公の川中は43歳。それはないよなあ。だって、俺より若いじゃん。
十二月、二冊目。
風邪が治る。