アメリカ景気減速。
とりあえず、どうしてアメリカがこんなことになってしまったのか、ひとまず整理してみる。
きっかけは、数年後には間違いなく教科書に載るぐらい有名になったサブプライム問題。
サブプライムローンとは3,4年ぐらい前から住宅ローン専門会社が高い金利設定で、住宅を購入したい低所得者層向けに融資するというもの。
なぜ、こういう商品(ローン)が生まれたかというと、銀行は低所得者には信用(返済能力)がない分、中々お金を貸してくれない。
それに目を付けた住宅ローン会社が、初めの2年間は金利7%ぐらいで貸付け、3年目から10%以上に引上げるという変動金利型にするというものを考えた。
これがうまくいくには前提条件がある。それは不動産価格の上昇。
3年目から金利を引上げるわけだけど、3年あれば土地の値段が上がるため、返済金利を上げても、上がった土地を担保に追加融資やローンの借換えをしてくれるため返済が可能になる。
ところが、去年あたりから住宅価格が上がらなくなり、追加融資が受けられず、それを見越してローンを組んだ人たちの延滞が始まった。
当初、サブプライムは「住宅ローン市場の1割に過ぎない」と言われていた。
それがどうしてこんな大問題になったのか?
ずばり、サブプライムローンのほとんどを証券化していたから。
証券化とは、たとえばAさんがBさんに100万円を金利10%で貸したとする。
通常のローンであればBさんがAさんに毎月決めた額を返済すればいい。
けれど、AさんはBさんの100万円を10万円ずつ小口化して「一口10万円、金利1%」という商品(証券化)をつくった。
そうすることで、Bさんが返済できなくなったときでも、Aさんひとりが全額リスクを背負うのではなく、リスクが分散されるというメリットがある。
リスク分散は金融市場ではとても大切な考え方。リスクが少ないほど投資家には安心感をもたらし、その分積極的に投資活動が行われ経済が発展するわけだからね。
(話はさらに続く)
住宅ローン会社が証券化したものを、実はさらに証券化している(債務担保証券へ)。
そしてそれをアメリカの投資家だけではなく欧州勢も買ってくることに・・・このあたりから証券化は少し複雑なことになってきた。
(話はさらにさらに続く)
証券化された債権を投資家たちはレバレッジを効かせて買っていた。
レバレッジを効かせるとは、ようするに借金をして買っていること。元手の資金が100万しかないのに、1000万だとかそれ以上の額をバンバン借りて債権を買っていたわけ。だから、証券が下がれば、元手資金以上の損失だってあり得るわけ。
ここまでが、サブプライムローンの証券化の話。
他の物事とサブプライムがどう絡んでくるか?
住宅ローン債権には一応の区分けがある。一番下は信用力のないサブプライムなわけだけど、信用力のある債権(シニア)や中間的な債権(メザニン)と言ったものがあり、それらを個別販売するだけでなく、<サブプライムとメザニン>という具合で組合わせて売ってしまったことでより複雑化し、サブプライム問題がサブプライムだけで終わらなくなってしまった。サブプライムが他の債権までに影響し、優良証券の価値まで下げてしまった。
サブプライムどころか、アメリカ住宅ローンが少しでも関係するものは総売り状態。
証券価値が下がることで、ヘッジファンド、投信などは解約などにともなう資金作りのため、世界中の保有している株を売って解約金をつくるはめに。
もちろん日本株もその影響で下げる。円キャリー取引も一旦手仕舞いの動きが出て、円の買い戻しが始まり円高へ。
まあ、本当はもっともっと絡み合ってるんだけど、切りがないのでとりあえずここまで。
投稿者: Superwhite
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