
名古屋における坂倉準三の作品「中産連ビル」
耐震補強の続報です。

南に隣接する白い建物の補強工事が先行して進んでいます。
鉄骨で補強した上に金属パネルで覆う工事に入りました。
完全にボードなどで覆うのでなく、フレームとして
「補強しました」という行為を記憶にとどめる手法を取っていました。
坂倉さん設計のピロティがある棟もこの手法を取るのだと思います。
補強は確かに現在の基準では必要かもしれません。

東京、上野の西洋美術館では地下に免震工事を施して
ピロティ部分には手を加えませんでした。
一見オリジナルの作品の姿を保っています。
中産連ビルにこの方法を用いるのはコスト的にも無理なのでしょう。
しかし、将来、他の工法が発見されるかもしれません。
基準が見直されるかもしれません。
そういう意味で、今回のように補強した部分はわかりやすく露出して、
やり直しの可能性を残しておくという選択は
「ヴェニス憲章」と照らしても間違いではないと思います。
最終的にどんなデザインになるのか、仮囲いが取れるまで、
不安と期待で一杯です。

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