ここに泊まるのは最後になるだろうと思っていた。
知ってか知らずか思い出深い部屋に通される。
思い出すのは初めての時。
初めてお邪魔した彼女の部屋。
初めて4人で過ごすお正月。
初めて抱かれた時。
深い雪と胸の高鳴りと緊張と酩酊と感動。
そんな事を思い出しながら過ごした。
迎えに来てもらって一緒にお買い物。
リクエストのジンギスカンは美味しかったし、二人でゆっくり過ごす時間が、何より嬉しかった。
この人のこういうところが好きだなー、ずっとこうやって過ごせたらいいのにと思った。
繰りかえされる優しいキスに涙がでたっけね。
抱かれながら泣いたのも初めて。複雑な思いの悲しくて幸せな涙だった。
手を止めて、どうしたの?何でないてるの?と心配してくれたね。
あの時テレビからはちょうどレミオロメンの3月9日が流れていて、また涙がでた。
まだあなたと自分の間で揺れていた。
お風呂に入っている時に書いた手紙はもう手元にあるかな。
タイムカプセル、一年後だったよね。
開封しただろうか。
今朝、今日がその日であることに気が付いて、動揺しました。
ひとりであそこに行こうかと思ったけどやめた。
今更だね。
こちらは夕方から雨が雪に変わったよ。
頬に刺すような張り詰めた空気とは違うけど、ひんやりした空気が気持ち良い。
今日はね、朝から晩まで一年前の今日を辿っていたよ。
隣で下の子がくまに会いたい。くま欲しいと言ってる。
そんな一日でした。