いきなりだけど、話しは一ヶ月前に遡る−
KURY「ええっ!今まで何もして来なかったお前が!?」
梅原「か〜っわかってねえなぁ大将。」
はい、名前に関しては二回目の登場ですが、実際に登場するのは初めての「梅原 正吉」(うめはら まさよし)君です。まあ、僕とは小学生の時からの親友で、寿司屋の息子。僕とは俗に言う“お宝本”を交換しています。
まあ、そのはっちゃけた性格で男女問わず人気がありますが、梅原自身三年の森島先輩に僕と同じく憧れています。どちらも森島先輩に憧れているということで、後にちょっとまずいことが起こるんですが・・・
KURY「だいたい小学校の時ですら好きな女の子に三年間かけて、結局ふられたお前が?」
梅原「それは言わないってやつですよ。旦那!」
KURY「だいたいクリスマスまで7ヶ月しかないんだぞ!三年間かかっても実らなかったものをどうやって!?」
梅原「それをなんとかすっのが男ってもんだろ?」
はい、このままだとわけがわからなくなりそうなので、ちょっと説明。時は一ヶ月前の4月中旬。登校してる時に「よく考えてみたら三年生と過ごせるのは今年が最後じゃないか!」といきなり梅原が言い出したんです。はあ・・・
確かに否定はしませんよ。僕だって今年のクリスマスは部活としてではなくて恋人として、森島先輩と過ごしたかったですから。
あ、説明忘れてましたね。僕たちの学校ではなぜだかよく知らないけど、“クリスマスパーティー”と呼ばれる行事があります。なんでも学校の創設者の誕生日が12月24日だからとかなんとか高橋先生は言ってました。(高橋先生はまた別の機会。登場したら説明します。)
KURY「どうだか・・・で、誰なんだその相手って?」
梅原「おっとと、そいつぁ言えねえなぁ。・・・むしろこんな場所じゃなぁ。」
梅原「それより・・・」
KURY「なんだ?」
梅原「こんなところでこんな話しをしてるのもなんだろ?とっとと学校に行こうや。遅刻すると摩耶ちゃんがうるさいし。」
摩耶とは高橋先生の下の名前です。確かに高橋先生は美人だけど、先生ってことを忘れるなよ、梅原。
KURY「ああ、そうだな。」
その後二年生の下駄箱に着くまで僕らは言葉を交わしませんでした。まあそれも僕が考え事をしているのを梅原が気を使って何も言わなかったからですが・・・
その時、僕は心の決心をつけていました。過去の苦い恋愛の記憶(これについても後ほど)を断ち切って考えてみたのです。(憧れの森島先輩と過ごせる最後のイベント・・・何もしなくていいのか?後で後悔しないか?いいや、絶対後悔する。だって僕の年上びいきを差し置いてもあそこまで絵になる女性を探すのは難しい。多分このチャンスを逃したら一生僕にチャンスは巡って来ないだろう・・・よし!)
KURY「梅原!」
梅原「ど、どうしたよいきなり?大将らしくもない。」
KURY「僕も・・・僕も頑張ってみるよ。」
梅原「・・・お前、でも前のあの・・・いや、なんでもない。頑張れよ。」
KURY「ああ、過去をいつまでも引きずっていても仕方がない。たった少しのチャンスにかけてみるよ。後悔するのは・・・承知の上だ。」
梅原「“やらずに後悔するよりもやって後悔するほうがいい”」
KURY「はい!?」
梅原「座右の銘。」
KURY「この前は“宵越しの銭は持たない”じゃなかったか?」
梅原「まあまあ、細かいことを気にしてちゃ生きていけませんぜ!」
KURY「でも・・・決めたからには・・・」
梅原「ああ・・・」
KURY&梅原「頑張るぞ!!〜」
・・・という一ヶ月前の決意のお話。
〜続くかも〜

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