
「俺達、ちょっと行ってきます・・・」

「えっ!? どこへ????」
梅雨のジメジメした昼下がり・・・・・
とあるビルのワンフロアを改修し
スタジオを作るために打ち合わせに行った時のことであった・・・
バンドグループのメンバー達と4回目くらいの打ち合わせだった・・・・
彼等はフロアの解体費用を浮かすために
自分達で解体作業をしていたのである
その日のメンバーは落ち着きが無く
疲れきっている様子も窺える

「みんな揃って、どこ行くの?」

「・・・・ 神社です・・・・」
そうか! 商売繁盛の祈願に行くのか
と、思った瞬間
メンバーの一人がつぶやいた・・・

「男の子がトイレから厨房を行ったり来たり・・・・
見えちゃったんです・・・・ってゆーか出ちゃったんです・・・・」


「実は俺も・・・・」

「俺なんて釘を二回、踏んづけたり
換気扇が頭に落ちてきたり・・・ ヤバイですよね・・・」

「だから神社へ御祓いに行くんです・・・・」
一緒に同行していた電気工事屋は
驚きを隠せない様子である

「俺、急用を思い出しました! 帰って良いですか!?」

「ダメだよ〜 配線しなきゃ先に進まないよ〜」

「だってみんな行っちゃって俺一人になっちゃうんでしょ・・・・?
気持ち悪いじゃないですかぁ・・・」

「いや! 一人じゃないよ! 男の子が出てくれば
二人だよ! ある意味・・・・」
そしてメンバー達は神社へと行ってしまい
俺と電気屋になってしまった・・・・

「じゃぁ、あっちの現場に行ってくるから あと頼むね」

「えぇ!? 行っちゃうんですかぁ!?
一人じゃヤバイっすよ〜・・・」


「大丈夫だよ! 男の子が出て来て遊んでくれるから」
この世は不思議な事だらけである