クサアリ属の採集をしていると、つい思い込みで同定してしまうことがある。
腹柄節のそれぞれの特徴で、比較的簡単に同定できるので
不注意さえしなければ間違えにくいのだが・・・。
まずは側面から見た形状で∧型と∩型に分かれる。
そこからまた、それぞれが2つに分かれるのだが
∧型にはクサアリモドキとモリシタケアリの他に、もうひとつ種が該当する。
フシボソクサアリ(Lasius nipponensis)だ。
フシボソクサアリは腹柄節を前から見ればすぐわかるのだが
横から見るとクサアリモドキと同じように∧型で
前縁中ほどに角のような部分が見える。
これは、横から見ただけで判断すると勘違いしやすいので要注意だ。

フシボソクサアリの腹柄節は、前から見るとこのように上部が細くなっている。
つまり、富士山型に見える(赤丸)
実際にはひし形の上部を丸くしたような形なのだが。

クサアリモドキより一回り小さい。
漆黒で艶のある体色と、例の山椒のようなニオイはクサアリ属共通の特徴だ。
コロニー規模もかなり大きくなり、立派なカートン製の巣も作る。