今春飛行したクロオオアリ(Camponotus japonicus)女王ですが
越冬態勢になり、一日の大半はジッとしている。
ワーカー数は13で、幼虫はご覧の通りで約40ってところだ。
まあまあの増え方だね。

初期ワーカーの大きさはクロヤマアリより少し大きいくらいの約7mm。
幼虫は2齢ってところだろう。
すべて揃えたように同じ大きさだ。
どんなに餌をやってもこれ以上成長しない。
去年の実験では、越冬状態になったコロニーを恒温器に入れて飼育したら
成長が止まっていた幼虫が大きくなりはじめ、最終的に羽化した。
このとき不思議だったのが、餌の消費量。
春〜夏場のように餌の消費が多いわけではなかったが、ちゃんと成長した。
とりあえず、成長する条件は栄養ではなく温度ということだろう。
恒温器に入れてから、女王は少しの産卵をした。
女王の産卵が少なかった分の栄養が幼虫の成長にまわったのかもしれない。
この恒温器に入れて季節を狂わせたコロニーは
今年の夏、順調に増えることができずに消滅した。
クロオオに限らず、恒温器で温めて越冬させなかったコロニーのほとんどは
今年の春〜夏にかけて不具合がおきている。
産卵をしなかったり、次々とワーカーが死んでしまったりして
今も壊滅的ダメージが残っている。
それに引き換え、0℃近くの室内常温で越冬したコロニーは
特に不具合はなく、普通に増加し、コロニーとして成長している。
冬期も越冬せず成長し続けているコロニーの情報もあるが
地域特化や特殊環境ということで、これらは例外と捉えていいだろう。
その例外も面白いデータがとれたりして有意義であるが
やはり、通常の飼育では、冬期はちゃんと越冬させた方がいいと思われる。