採集について、私なりに考えているとても大事なことをお話します。
アリの採集で、営巣場所を選定するポイントはいくつかあります。
例えば朽木からの採集では、乾燥しすぎていないこと、腐りすぎていないこと
厚い樹皮が残っていることが最低条件で
その他にも、日当たりや湿り具合や場所や植生などの環境を考慮しています。
いろんな場所のいろんな朽木を探して
アリが見つかった朽木の条件を覚えておくといいでしょう。
土中営巣種も同様に、様々な場所を探して、営巣している環境を覚えるのです。
いくら営巣に適している巣があっても、餌場がなければ生活できませんよね。
よい餌場だと思っても、巣を構える条件が悪ければ営巣しにくいですよね。
つまり、アリに限らず、自然に暮らす生き物の採集は
巣のあった周りの環境も含めて考慮しなければだめなのです。
採集の上手な人は、無意識にこのことができています。
逆に、採集の下手な人は、このことができていませんので
意識的に心がけなければ上達は望めません。
何度も言いますが、見つけた場所の条件を覚えることが重要です。
棲んでいた事実からデータを吸収しましょう。
棲んでいない場所のことをいくら考えても、それは単に憶測でしかないので
あまり重要ではないのです。
「なぜそこに棲んでいたのか」ということを充分に考えて
それを次の採集に生かすようにすることが採集上達の近道です。