さすがにこの時期になると、気温が下がって寒くなってきているので
日中の暖かい時間にしか活動しているアリはいない。
そこで、春先のようにクロヤマアリの巣口にトラップを仕掛けてみた。
どの程度の規模のコロニーか調べるとともに
トラップ直下の温度と地表温度の差をみてみようというわけだ。
トラップは縦20cm横30cm厚さ3cmほどのコンクリート板。
コンクリート板の裏側には1cmほどの縁があり
そのまま地面に伏せても地面とわずかな隙間ができるものだ。
トラップを設置して3日目。
トラップとして植木鉢よりはるかに効果が高いのは実証済み。

トラップに集まったアリはご覧のとおり。
コロニー規模はかなり大きい。

写真中央付近に巣口がある。
女王も温まりにきていたが、すぐ逃げられてしまい撮影はできなかった。
さて、肝心の温度差であるが
気温は13℃、トラップ直下は18℃であった。
トラップ横の地表温度は15℃だったので実に3℃も高い。
このように石やコンクリートなどは温まると冷えにくいので
温度が地中に伝わり、土自体も温まることがわかる。
つまり、このような物がある周辺は地表付近まで暖かいのだ。
比較するために障害物のない裸地の巣も掘ってみたが
少し深いところの巣室に集まっていて、地表に近いところにはあまりいない。
集まっていた巣室の地中温度は12℃であった。
トラップの効果を確認できる一件です。