クロナガアリの円筒蟻巣を見ていたら、あることに気がついた。

円筒蟻巣は、現在このように保温されている。
周囲は5cm厚のスタイロフォームで囲ってある。
写真上の方に見える黒いコードはサーモスタットのセンサーで23℃にセット。
円筒内底部には遠赤外線の「ひよこ電球」が入っている。
円筒蟻巣にしてある最大の理由が、ここにある。
保温器を収納するためなのだ。
通路は崩れてふさがったのではなく、自分たちで埋めてしまった。
部屋の中だけで活動している。

上の写真の赤丸部分の拡大。
よく見ると、何やらクモの糸みたいなものが見える。
当然だが、この巣の中にクモはいない。

これは青丸部分の写真。
ここにもクモの糸のようなものが見える。

さらに拡大するとよくわかる。
確かに粘着性の糸のようなものだ。
砂同士がくっついている。
ツムギアリは幼虫のだす糸で葉をくっつけて巣にするが
それと同じようなことなのだろうか。
しかし、クロナガアリの幼虫はサナギになるとき繭を作らない。
巣の補強用に糸をだすほど絹糸腺が発達していると思えないのだが・・・。
かといって、働きアリに絹糸腺があるとも思えない。
いずれにしても、巣が崩れないようにするために
何か粘着性の物質で補強しているのではないかと思われる。