去年の6月に羽蟻を生産しているコロニーを採集したカラフトクロオオアリ。
残念ながら女王は採集できなかったわけだが、衣装ケースを利用した飛行用のケースで飛行させ、見事ペアリングに成功して新女王が誕生した。
その新女王はそのまま元のコロニーに入り込んでいる。
石膏板を重ねた蟻巣で飼育しているのだが、これを気に入っているようだ。

新女王から誕生した越冬幼虫。
ちらっと見えたのですかさず撮影。

女王は石膏板の隙間の奥にいて見ることはできないが
幼虫がかなりの数いるので元気なのだろう。

飛行のときすべての雌が脱翅したのではなく
脱翅せずにいた雌の羽蟻は、そのままコロニーに残留していた。
雄アリは飛行後、交尾していない個体も死に絶えたのだが
雌の羽蟻はそのまま越冬した。
つまり、この写真の羽蟻は、羽化してから2回目の春を迎えることになる。
自然状態の場合は羽蟻のまま2回越冬する個体はいないだろう。
実はこのカラフトクロオオのコロニーには脱翅雌が複数いる。
自己棄翅なのか交尾済みなのかはわからないが
新女王となった個体のほかにも脱翅した雌がいくつかいるのだ。
一見すると多雌のコロニーなのだが、果たして真相はいかに・・・。