藤波辰巳の名勝負として記憶に残るのが、昭和53年10月20日大阪・寝屋川市民体育館で行なわれたチャボ・ゲレロとのWWWF認定ジュニアヘビー級選手権の10度目の防衛戦です。
61分3本勝負で行なわれた試合は1本目からスピーディな技と技の応酬になり、ジュニアヘビーの手本のような攻防が続きました。12分54秒にゲレロの回転エビ固めが鮮やかに決まり1本目を先制すると、2本目、藤波も4分43秒に体固めでイーブンに持ち込みます。3本目アクシデントが藤波に襲い掛かります。チャンスと見た藤波は場外のチャボめがけドラゴン・ロケットを敢行しますが、これをすかされ藤波は自爆、この時、前頭部を大きく切り大流血に見舞われます。しかし、これに耐えながらコブラツイストをチャボに決め必死に締め上げます。締めるたびに藤波の額から流れ落ちる鮮血でマットが点々と染まってゆく凄絶なシーンは印象に残ります。3分30秒ついにゲレロも力尽きギブアップ!藤波の防衛が決まりました。
昭和53年、別冊ゴング12月号より

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