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2005/12/30

今年聴いたCDベスト10 (3)  music(企画)
  洋楽を聴くことが最優先の楽しみのようになって生きている私もほとんど音楽的にスランプに陥っていたのが90年代でした(注:単に”聴くこと”に関してですけどw)。

 バブル崩壊はしようがしまいが自分には関係ないことでしたが、それ以上に90年代初頭の湾岸戦争があった後、急速に洋楽ロックを聴くことの意味が褪せたような気がしたのでした。(後はお決まり、社会人として生きてくことの意味を考えてたりとか)。まあ、いろいろな要素があったわけですが、あと、主観的に90年代のロックは何だか昔のロックの再現に向かったような気がしていたのです。覚醒よりもまた陶酔なのか、みたいな。考えてみれば凄い偏見でした!
 結局パンク以後にロックにはまった人なわけで、私自身の人格や行為とは別個に、どっかロックを音楽的に聴くというよりは文学的に聴く傾向が強かったのかもしれません(これもめちゃくちゃカッコをつけていえばの話ですが)。前置きが長くなりましたが、今日は今年聴いた作品の3〜2位です。どちらも勝手に軽く考えていたらとんでもなかった。非常に素晴らしい、90年代のロックを代表するものです。故に今年の作品からは少々はずれます。90年代英米ロック再発見ということで。
<今年のCD10枚>
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3.ザ・ヴァーヴ/ディス・イズ・ミュージック ザ・シングルズ92-98(’04)
 今年の春に聞いた『アーヴァン・ヒムズ』には打たれました。特に「ビター・スウィート・シンフォニー」から「ソネット」に至る1〜2曲目。その流れの美しすぎる風景には。
 で、今回はあえてヴァーヴのシングルズベストを挙げたのは、自分の金で買った作品であるということと、ヴァーヴというバンドが90年代の初頭から一貫してクオリティの高い作品を作り上げていたことを称揚するためです。たいへんにダイナミックなサウンド。そしてあえていうならサイケデリックな感覚が彼らの持ち味の一つですが、ここにリチャード・アシュクロフトという個性の塊のような素晴らしいボーカリストが加わることで、心の深奥に触れるサウンドへとどの曲も至っています。シングルの編集盤とはいえ、その収録順は一枚のアルバムとしても高い統一感があります。しつこいけれど、「ソネット」や「ドラッグス・ドント・ワーク」といった曲の美しさ、深さは際立っている!90年代の代表曲に数えていいものと思います。間違いなく!
リチャード・アシュクロフトは最近、シングルを出したようですが、ソロになってからの作品はヴァーヴの音楽を越えるでしょうか。ひとの深い部分、琴線を震わせる才能を持つボーカリストだと思うので、今後の動向が気になります。同時代でファンだった人には尚更そうでしょうね。
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2.The Jayhawks /SOUND of LIES (輸・’97)
 米国の良質なバンド、ジェイホークス。噂ではすでに解散状態にあるという話らしいですが。。。ツイン・リードボーカリストの一人を失い、リードギタリストのGaryがメインとなって作られたのがこの作品です。97年。私はこのバンドのリーダー、Gary Louisという人のメロディ、ボーカル、リードギター。凄く好きだなぁ。このアルバム、深いです。染みます。時にたそがれ感もあります(笑)。ヴァーヴに比べこちらの方はよりバンドの有機性をストレートに出しているといえましょう。それにしても、メロディの転調といい、ハーモニーといい。切実さがあって実にいいのだ。評判が高い前作もすごくいいと思ったし、実はこの後の作品「Smile」もいいのだけど。後者に関しては前半、特にメロディ作りの才能が光るのだけど、だんだんと目立つ打ち込みを中心にした音作りはやはりちょっと違う気がして。相対的に、というかやはり格別この作品が良い。いや〜、聴けば聴くほど染みます。私にとって今年聴いた傑作のひとつ。中古レコード屋さんのアドバイスがずばりドストライクでした。

考えてみれば、両者とも中古レコード屋さんから仕入れたものでした。安く購入できたからランクが高くなったというわけではないのですよ(笑)。ホント。



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