昨日の午後3〜4時頃に夕立があった。
夕立がやんで、風は少しあったが「むわっ」と蒸し暑くなったとたん
待望のクロオオアリとムネアカオオアリの飛行があった。
時刻は午後5時、中規模程度(基準が曖昧だが)の飛行だった。
残っていた羽蟻が最後に一斉に飛び立ったのだろう。
今年はオオアリの飛行観察ができないものと諦めていたが
なんとか飛行に立ち会い、飛出から脱翅までの一連を観察することができた。
やれやれ。

「そろそろ飛んでもいいかしら」
門番に護衛されて雌の羽蟻が外の様子を伺っている。

すぐ近くを脱翅雌が通りかかりました。
それに刺激されてか、意を決したように巣穴から出てきました。
ちょっと高台によじ登り、二三度羽ばたきの練習をしてから
最初で最後の大空へ飛び立っていきました。

そこかしこでは飛行を終えた雌が地面を歩いています。
無事にオスと出会い、交尾できたようです。
もう彼女たちに翅は必要ありません。
これから女王になるための最初の儀式「脱翅」をします。

真ん中の脚を翅に引っかけて捻るようにし自ら翅を取り去ります。
翅には付け根あたりに切れ込みがあり、そこから取れるようになっています。

モジモジしながら片側が取れました。

もう片方も同じようにして、4枚ある翅はすべて取れました。

さあ、今度はコロニーを構える場所を探さなくてはいけません。
地表には危険がいっぱいですから、のんびりとしていられません。
この脱翅雌も触覚などをお手入れしたら、そそくさと歩き出しました。

どうやらこの草の根元が気に入ったようです。
グルグルと2〜3周ほど周辺を調べ、危険がないと判断したのか
地面を掘り始めました。

穴は徐々に深くなっていき、暫くすると脱翅雌の姿は見えなくなりました。
これから地中で産卵をし、子育てをして女王になります。
この女王が無事にコロニーを創設し繁栄できるとは限りません。
弱いものは厳しい自然の中で淘汰され、強いものだけが生き残って
またいつの日か自分の子孫を大空へ飛び立たすことができます。
クロオオアリの飛行と同じ時間にムネアカオオアリの飛行もありました。
観察していた裏庭のクロオオアリのそばにムネアカの飛来があり
脱翅雌もあちこちで歩いています。
ムネアカの脱翅雌を3個体、クロオオの脱翅雌を2個体だけ採集しました。
我家の裏庭はクロオオとクロヤマの2大勢力の縄張りです。
飛来したムネアカがその一角で無事定着し、コロニーになってくれることを期待しています。

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