去年採集したカラフトクロオオアリ脱翅雌に待望の初子が誕生した。
採集してから実に丸一年でやっとである。
亜高山帯の夏は短く冬は長く厳しいので、それに近い環境設定で飼育していたためであろう。

脱翅雌がいた場所の朽木をプラケースに詰め込んで巣室を掘らせ
初期の営巣状態を観察していました。
分かり難いかもしれないが、これが子育て専用の巣室の大きさである。
広さは500円硬貨とほぼ同じ、部屋の高さは約8mmです。

繭のほかに終齢幼虫〜卵まで成長過程のすべてが揃っている。
バリエーションに富んだラインナップ。
まだ子育て部屋から外に出てくる様子はない。

もう一方の雌にも、間もなく初子が誕生するだろう。
育てている子の数はこちらの雌の方が断然多い。
このケースも同じように朽木を入れて巣室を掘らせたもの。
こちらの雌の方が若干広い空間を掘った。
どちらのケースもビショビショで湿度が高そうに感じるかもしれないが
朽木は石膏よりも多く吸放湿してくれるので、実際はそれほど濡れていない。
それに、朽木を食べて微量成分を補給している可能性もあるため
初期の子育てをする環境としては申し分ないように思う。