アカヤマアリの奴隷狩りが行われていた。
このとき標的になったのは、アカヤマアリの巣からおよそ10〜15mほど離れた所にあるクロヤマアリの巣。
夥しい数のアカヤマワーカーが出撃していた。
今回のような大規模な奴隷狩りは久しぶりに観察した。

ヤマアリの中でも大型で性格も荒い。
しかし、日光下で見るととても綺麗なアリだ。

写真だとイマイチ雰囲気が伝わってこないなぁ。
奥の方までウジャウジャなんですが・・・。

襲われていた巣口のひとつ。
当初は抵抗をしていたクロヤマだったが、次第に抵抗も弱まり
ついに侵入されてしまった。
雪崩れ込むように巣口に入っていくアカヤマアリ。

繭を奪いそそくさと自分の巣に運ぶ。
傍らには抵抗し殺されたクロヤマの死骸が・・・。
この一部だけみると、アカヤマはクロヤマを襲い繭をさらう悪者のように思われるかもしれないが、アカヤマにしてみれば自分たちが生きる上での必要事項であり、当然の行為である。
我々も食料を確保するために家畜を飼い、それを殺して食べる。
生きるということはそういうことなのだから、善悪はない。
アカヤマの場合は、食料として奪ってくるのではなく
さらってきた繭やワーカーを使役する。
アカヤマだけでもコロニーを維持することはできるが
どうにも巣のお掃除や幼虫などの世話が上手でない(飼育下での観察)ようだ。
アカヤマの巣を暴くと、真っ先に飛び出してきて巣を攻撃するものに立ち向かうのがアカヤマワーカーで、クロヤマはアカヤマに守られて繭や幼虫を避難させる。
つまり、アカヤマに連れて行かれたクロヤマは、クロヤマの巣にいたときのようにアカヤマに大事にされて生活しているのだから、まんざら可哀想な奴隷というわけではないようだ。