10/31をもって北陸鉄道石川線鶴来-加賀一の宮間2.1kmが廃止となりました。

写真は元東急7000系、中間車を先頭車改造したバージョンで、ステンレス版食パン電車です。全長18mと短く2両単位で運用可能なため現在も各地(弘南、福島、水間、北陸)で活躍していますね。

終着駅の加賀一の宮駅は、白山比め(口へんに羊)神社の最寄り駅で、どっしりとした風格のある駅舎です。(平成20年に撮影)
最終日に駅舎内を覗くと壁面に各時代の鉄道写真が掲示されていましたが、一角には微笑ましい装飾が。
ちなみに昨年秋の訪問時は

こんな装飾でしたので、季節毎に色々なバージョンがあったのでしょう。
最終日は夜になっても人だかりが絶えることはなく

加賀一の宮駅で最終1本前の電車を撮影後、最終電車発車に向けたセレモニーを見学。まずは地域の守る会の代表が挨拶。ただしこちらは非公式のセレモニーのため、駅舎内ではなく外での開催でした。加賀一の宮駅から数多くの方が戦争に向けて出兵したこと、多くの方はこの駅へ戻ってくることが出来なかったことなど心に残る挨拶でした。
そして正式なセレモニーは駅舎内で。関係者以外は立入禁止のため漏れてくる声を聞いておりました。北鉄の挨拶には社長ではなく常務が登場。これには色々な事情があるでしょうが、現有路線も赤字経営が続いており今後関係する地域の方々と話し合いながら......など廃止を匂わせる内容も相まって鉄道の置かれている厳しい立場を垣間見たような気がしました。
積極的な施策に出る富山とは異なり公共交通に逆風が吹き荒れる石川県。かつて各所に路線網が張り巡らされ、王国であった北陸鉄道の路線網は見る影もありませんが、残った路線の今後の活躍を祈って石川県を後にしたのでした。