まぁ、軽い妄想なので楽に読んでください。
もしかしたら、あんなCMが流れている今、エコ替えされそうな車たちは駐車場のすみっこでこんな事を日々こぼしているのかな…とか。
「ボンジュール」
「…やぁ」
「きみ、日本の車だろう?ぼく、先週フランスから来たばかりなんだけど、日本のことについて教えてほしいんだ」
「日本のこと?あぁ、きみ、ガイシャなんだ。どおりでオレンジが似合うと思ったら。日本語ペラペラだね。」
「ああ、ありがとう。一応日本仕様だからね。日本語は習ってきてるんだ。それにしても…どうしたのさ?そんなうかない顔して?」
「きみには関係ないよ」「…なら、無理しなくていいけど…」
「…あっ!!」
「!?」
「きみのママ…ボクのパパのこないだの浮気相手でしょ!」
「…ああ、あったね、そんなこと。きみんちならよくあることじゃない。でも君のパパ、世間体が悪いからって日本にはぼくのママとの子供(※1)は連れてきてないだろう?」
「まぁ、ボクもヨーロッパは行ったことないから会ったことないよ。三つ子だって話は聞いてるけど」
「きみんちは子だくさんだから、同じぐらいの子が日本にもいるしね」
「…まったく、兄弟が多すぎてボクをちっともかわいがってくれないんだ」「兄弟がたくさんいるのも大変だね。ぼくんちもお姉ちゃん(※2)が帰ってくるっていって、ガリクスおじさん(※3)忙しそうにしてたな…どこもいっしょなんだね」
「いっしょ?そうかな?きみのパパとママ、お姉ちゃんが帰ってきた時もちゃんとかまってくれていただろう?」
「まぁ、ね。」
「実はこないだ、ボクもう五才だからパパとママのコじゃないって言われたんだ…」
「どういうこと?」
「パパとママが、カンキョーにやさしくないからボクは家に必要ないって言うんだ」
「ああ、きみんち、随分カンキョーには熱心だよね。ぼくんちのパパとママもきみんちのプリウス君はすごいねっていつも言ってるよ」
「あぁ、プリウスはかなり頭がいいからね。パパとママが甘やかしっぱなし(笑)きみもプリウスみたいになりたい?」
「うーん、どうだろう。ぼくはぼくなりの得意なことがあるし、そんなに思わないかな。この口とか、ライオンのマークとか、気に入ってるしね。」
「いいね、ガイシャはマイペースで。カンキョーもネンピもエコも関係ない。ぼくもガイシャがよかったよ」
「そんなことないよ?ぼくんちのパパとママもきっと気にしてるさ。そうしないとセンシンコクじゃ食べてけないしね。それにぼくもぼくで苦労はあるよ。日本は湿っぽいからしょっちゅう体を壊すとかね。メイドインジャパンのきみは少なそうでうらやましいや」
「最近はそうでもないけど。こないだなんかみんな病院に行け!!ってボクを含めて何台も連れてかれちゃった。それも何度もね。
…とにかくボクのパパとママはよく稼ぐ家族を増やそうって必死になりすぎておかしくなってきちゃってるんだ。」
「しばらくぼくんち、いる?」
「きみの家ってフランスだろう?とおすぎてボクは行けないよ」
「そうなの?きみを五年ぐらい前モナコでみたけど?(※4)」
「ああ、あのときはちやほやされてたよ。期待の星だってね」
「きみの名前をみれば分かるよ。…ウィッシュ君。願い事って意味だっけ?かなりあてにされてたんでしょ?」
「…あてにしてるっていっても、稼ぐかどうかってだけだけどね。ボクが生まれた理由だって、あんまり胸をはって言えないことだし」
「きみの家、少なくともぼくの家よりずっとお金持ちなのに。」
「もっと、もっと欲しいんだって…最近それしか言ってないよ。」
「…あんまりお金のためだけに生きるのはよくないって鼻ライオンのにやけたヤツが言ってたって、きみのパパとママに伝えといてよ」
「ありがとう。…でもボクはそんな事、言えないや…おっと、
もうボクのエンジンがかかったからもうすぐご主人が来るよ。あ、言うの忘れてたけど、ご主人はボクの事大事にしてくれるって信じてるんだ。じゃあね」
「オールヴォワール。そうだといいね。」
※1 107、C1、アイゴ。日本輸入の予定はなし。※2※3 308。ガリクス氏は308と207のデザイナーチーフ。
※4 ウィッシュのスポーツグレードZ発売時(2003)のCMロケ地はモナコ。
…長くてごめんなさい。


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