トマムは日高山脈に抱かれたリゾート地で、小樽札幌方面からトマムに向かうと、JR石勝線にしても車で樹海ロードを走っても、標高が高くなるに連れ樹木の様子がまるで違ってきて、針葉樹のまさに樹海という様子になるのをいつも楽しみに車窓から眺める。トマムが近くなるとまた林の様子が変わってきて、うさぎやきつねや、たぶん鹿かなと思う足跡が点々と続く雪野原の向こうに、高い白樺が風のせいなのか雪のせいなのか、林ごと弓なりにまがっていたりする。あまりの寒さに、早朝、木が割れるぱーん、という音が響くこともあるそうだ。

打ちっぱなしのコンクリートとガラスの「水の教会」では、音が洞窟の中のように響鳴する。音がぐるぐる回ってしまうところを、お客様が入ってくださってちょうどいい具合の響き方になる。
冷え切った空間が、夜になって開場されると更に寒くなった。ひゅー。もっと気温が低いとカンテレが鳴らなくなるのだけれど、まだ鳴っていたので大丈夫。音の鳴る範囲なら、カンテレには寒いのは似合っている。
操さんに教えてもらったのだけれど、フィドルもあまり寒すぎると松脂が効かなくて音が鳴らないのだそうだ。こちらも、この日は美しく歌っていたので大丈夫。ハンマーダルシマーも夢のように美しく響く。
2ステージ終えて外に出ると、満天の星空。トマムの星は、青く大きく見えた。


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