謎の4世紀から、現存する文献では不確定な事項の多すぎる5〜7世紀の氏族と国家建設に至る過程を詳細に分析しようとするとき、今のところ考古学だけではわかりえない部分を補ってくるのが考古理化学であることは間違いないわけだが、中でも今回の阿蘇熔結凝灰岩の石棺・石室分布は非常に重要なきっかけとなってくることは想像していただけると思う。
かわかつが考えているのは、阿蘇のピンクに限らず、同じようにほかの岩石で作られた石棺・石室を詳細にサンプリングして、文献の中の火の国造のような氏族がかなり確定してゆけるのではなかろうかという、きっかけになることが大事なのだ。
日本の古墳のほとんどは墓誌を持たないために、これまでまったく誰の古墳なのかが放り出され、文献からの歴史学的推定しか存在しなかった。それが石の分析によって、石材の出た地域が特定され、さらにその石材がどこの誰のために使用され。その事業にどんな氏族が関わったのかを知れば、推定ではなく、特定という段階までかなり近づくだろうと思うのである。
それでかわかつよりも専門的に、かなり以前から岩石種別と古墳石材とを照らし合わせてきた「ちょっと考古学」ブログサイト、あるいは学術PDFなどから、日本列島の石棺石材一覧を見つけようとした。
今のところ、地質や岩石分布の中で阿蘇熔結凝灰岩分布図を見つけることができない。もちろん、分布と石棺の使用一覧などまだあるはずもない。この部門の研究はまだ始まって間がないし、歴史の門外漢である土木、地震などの研究サイトでも、これらが地震問題や地滑り問題などの、ある意味「不都合な真実」的要素を持っているためだろうか、ネット上であからさまにされることはなさそうだ。
もちろん素人のかわかつが、これからやってみようとしたら、いったいどれくらいの時間が必要になるか知れたものではない。
しかし、これから考古学をやろうとする若い人々には非常にやりがいにある仕事だと思う。いや、もうすでにとりかかっている大学や研究部門があるのかも知れない。
要するに石棺石材は阿蘇凝灰岩だけじゃないべ・・・って話だ。
二上山、竜山、京都・・・赤も緑も白も黒もあるってこと。
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もっともっと博物学的に考えれば、考古学・歴史学の枠から出て行って、地震考古学やら危険地層の分析等々にまで分化してゆく役に立つ学問へ発展する可能性が非常に大きい分野だと思う。