作・演出:永井愛
出演:戸田恵子、大谷亮介、小山萌子、中上雅巳、近藤芳正
---------------------------------------------
美術:大田創 照明:中川隆一 音響市来邦比古 衣裳:竹原典子
舞台監督:菅野将機 宣伝美術:マッチアンドカンパニー 宣伝写真:ノニータ
宣伝ヘアメイク:武井優子 ウェブ担当:板澤一樹 プロンプター:日沖和嘉子
票券担当:津田はつ恵 制作助手:早船歌江子 制作担当:弘雅美・安藤ゆか
---------------------------------------------
2005年10月8日(土)〜11月13日(日)/ベニサン・ピット
WEB「二兎社」:http://www.nitosha.net/
劇作家・演出家の永井愛さんが主宰されている「二兎社」の公演です。
今回は永井さん待望の新作の上に、戸田恵子さんが主演される5人芝居ということで
観劇日を心待ちにしていました。しかもベニサン・ピットという最後列が8列目という
小空間で味わえるのも魅力です。全国ツアーもあって、今注目の公演だと思います。
春・卒業式の朝、ある都立高校の保健室が舞台。卒業式で初めてピアノ伴奏をする
ためかなり緊張している、元シャンソン歌手の新米音楽講師・仲ミチル(戸田恵子)。
しかし彼女は校長の与田是昭(大谷亮介)から、この学校で去年の卒業式の時に
国歌斉唱のことで新聞沙汰にまでなっていたことを知り、その実態をしる。そんな中、
国歌斉唱にたいして様々な意見をもつ教師も現れて、混乱に巻き込まれていくミチ
ル。無事に卒業式は迎えられるのか、教師たちは悪戦苦闘していくのだが・・・・・・。
爆笑して、考えさせられて・・・楽しかったし、色んな事を学びました。とても面白かったっ!
国歌斉唱が題材ということで、さぞかし難しく堅苦しいお芝居なのでは・・・?と思いきや、
そこは永井さんの作品ですから、そんな事はありませんでした。ウィットに富んでいて軽快
ながらも深みがあって、老若男女を問わず誰でも親しみやすいコメディ作品に仕上がって
いると思います。それに達者な役者さん5人の演技をたっぷりと味わえます。上演時間は
休憩なしの2時間弱でしたが、時間があっという間に過ぎていきました。11月13日まで
ベニサンピットで上演したあと、全国ツアーがあります。個人的にお勧めの公演です。
笑いが沢山で楽しく拝見しながらも、国歌斉唱にとどまらず色んな事を学び、感じ、考え
ました。永井さんの作品では終演後、いつも何かしら元気というか力のようなものをもら
えるような気がします。今回はどこか暖かく優しい気持ちにつつまれて、明日からも頑張
ろうと思えました。これだから永井さんの作品は見逃せない・・・、としみじみと感じます。
パンフレット(キャスト紹介や石坂啓さんと永井愛さんの対談など。500円。)に『「日の丸・
君が代」をめぐる年表』というのが載っていて、こんなに色々な出来事があったのかと驚き
ました。この国歌斉唱などの問題はテレビのニュースでチラッと聞いたぐらいで、まったく
知りませんでした。何も気に留めず歌っていた国歌の裏でこんなことが起こっていたとは…。
---------------下記、若干ネタバレします-------------
舞台美術(大田創)はリアルだけれどダイナミックで遠近感を感じさせていて印象的でした。
上記でも書きましたが、ベニサン・ピットで上演されるのも魅力の一つであり嬉しかったですね。
傾斜があって観やすいですし丁度良い大きさで個人的に好きな劇場の一つです。一体感が
ありました。本当は全国ツアーでやってくる自宅から近めの劇場で見ようかと思っていたのです
が、ベニサン・ピットまで観にいって良かったです。役者さんの演技を堪能させていただきました。
選曲がどれも好みで、作品の雰囲気にマッチしていたよう気がします。どれもシャンソンです
よね・・・?「聞かせてよ愛の言葉を」が印象的でした。戸田恵子さんの生歌もちょっと感動。
---------------上記、若干ネタバレします-------------