作・演出:倉持裕
出演:小林高鹿、ぼくもとさきこ、玉置孝匡、吉川純広、宮崎吐夢(大人計画)
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舞台監督:橋本加奈子(SING KEN KEN) 照明:清水利恭(日高照明) 音響:高塩顕
舞台美術:中根聡子 音楽:星野源(SAKEROCK) 宣伝美術:坂村健次
宣伝写真:引地信彦 制作:土井さや佳 企画・製作:ペンギンプルペイルパイルズ
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2005年11月16日(水)〜23日(水)/下北沢ザ・スズナリ
WEB「ペンギンプルペイルパイルズ」:http://www.penguinppp.com/
岸田戯曲賞を受賞されている、注目の倉持裕さん率いる「ペンギンプルペイルパイルズ」。
今回は、そんな同劇団が第3回公演として2002年に上演した『不満足な旅』の再演です。
劇団員3人のほかには吉川純広さん、大人計画の宮崎吐夢さんが出演の5人芝居。
倉持さんは大好きな作家さんの一人なので、とても楽しみに初日を観に行きました。
《あらすじ》
大きく熱狂的かつ危険なカーニバルの真っ最中な国。舞台は安ホテルの一室。
鴨井(小林高鹿)は彼女と彼女の弟・宗宏(吉川純広)と旅行に来ていたが、彼女と喧嘩
してしまい、しまいには彼女が飛び出していってしまったのだった。部屋にはもう一人、
世界旅行中の山添(宮崎吐夢)が居た。山添はこの地で鴨井達と知り合い、滞在中は
一緒に過ごす事になったのだ。そんな中、カーニバルで死にそうなところ助けられた
仲丸(玉置孝匡)や生き女神だという鈴木(朴本早紀子)たちがやって来て・・・・・・。
男4人、女1人のみの五人芝居。とても熱狂的なパレードが行われている
外国のホテルの一室で、初対面の人間たちによって展開する会話劇でした。
ちなみに上演時間は1時間40分ほど(休憩なし)。
笑いが結構あって可笑しかったり、でも時に恐ろしさを感じたり・・・。やっぱり脚本や
演出は巧妙で上手ですね。初対面の他人同士の微妙な空気、間。奥深く、そして
渋くて素敵です。ちょっと難しかったけど、倉持さんの作品にしては比較的わかりやす
かったのではないでしょうか。役者さんも上手で達者な方がそろっていると思います。
今までの倉持さんの作品だと、例え難解でよくわからなくても、ラストには一貫して感じ、
伝わってくるものがあったのですが、今回はあまり感じませんでした。とても残念なの
ですが、僕はあまり入り込めず、魅力を感じることが出来ませんでした。でも決して
面白くない、というわけでは全然ないので、ご興味のある方にはお勧めしたいです。
ペンギンプルペイルパイルズ(PPPP)は作品全体のクオリティが高いといつも感じます。
僕は今回を含め4公演拝見しましたが、いつもPPPPの雰囲気というか“色”がしっかりと
あると思いました。美術や照明や音楽・・・・・・そういった分野が総合してひとつの作品
を作り上げているんですね。次回は来年の8〜9月にスズナリだそうです。楽しみっ。
星野源(SAKEROCK)さんが担当された音楽も良かったです。カーニバルの騒がしい
感じや、勢いを感じました。この作品にピッタリなんじゃないでしょうか。
舞台美術。壁の色が褪せている感じなど、安宿の雰囲気が出ていたと思います。
窓の外に町の様子?が見え、時折紙ふぶきが降っていたのも効果的でした。
当日パンフレットの挨拶文に倉持さんが書かれていたことが印象的です。引用します。
『“相手をどう扱ったらいいのか分からぬ戸惑い”ではなく、“自分をどう扱ってほしいの
かという自己主張”』………ふむふむ、なるほど!この“自分をどう扱ってほしいのかと
いう自己主張”というのは、観ていてとても感じました。
小林高鹿さん、ぼくもとさきこさん、玉置孝匡さんの劇団員3人が揃っていて嬉しかった
です。山添役の宮崎吐夢(大人計画)さんも役にあっていると思いましたし、好演でした。