作・演出:青木豪
出演:中野英樹、永滝元太郎(劇団M.O.P.)、杉山文雄、鈴木歩己、萩原利映、内田慈、黒川薫(010534J)、笹野鈴々音(風琴工房)、谷川昭一朗、峯村リエ(ナイロン100℃)
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照明:清水利恭 美術:田中敏恵 舞台監督:筒井昭善 効果:都築茂一 宣伝美術:高橋歩、志賀玲子 宣伝写真:中西隆良 制作:菊池八恵 アドバイザー:嶌津信勝 企画制作:グリング
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2005年12月9日(金)〜18日(日)/ザ・スズナリ
WEB「グリング」:http://www.gring.info/
青木豪さんが作・演出をされている「グリング」。評判が良かったり、いつもチラシが素敵だったりしていたので興味津々だったのですが、今回ようやく拝見することができました。今回は東京公演を終了後、大阪での公演もあるそうです。
僕は千秋楽に拝見しました。観に行くまでに拝見した感想がほとんど絶賛だったので、いったいどんな作品なのか期待して伺ったのですが・・・いやぁ素晴らしかったです。ちょっと華やかさにはかけるかもしれませんが、渋くて上質な大人のお芝居です。残るのは大阪公演(12月21日〜24日)のみなので、関西の方はお見逃しなく!
《あらすじ》
舞台は地方のある土地の美容室。その美容室の店主が亡くなったため、今ではその次男夫婦が後を継いでいるのだった。この土地で毎年恒例の祭りが開かれようとしているなか、美容室を継いでいる次男の兄がやって来るのだが・・・。
寂しくて切なくて痛くて・・・そんな人間の喜怒哀楽がギュッと凝縮され、ごく自然な日常の風景を通して深く描く、見事な作劇術に魅せられました。そして全体のアンサンブルも良い達者で上手な役者さん達、スタッフワークもレベルが高くて感動しました。
僕もとても面白く拝見したので、若い方にも十分お勧めできる作品だとは思うのですが、この作品は年を重ねれば重ねるほど味わいが増すようなお芝居かもしれません。
あと偶然かとは思いますが、物語の中で扱っている事件が非常にタイムリーだったことに、とてもドキリとさせられました。
センスの良い笑いがちりばめられていて、色々と笑っちゃいました。適度に笑いがあったりと、全体的に重過ぎず軽すぎずなバランスの良さが印象的です。あと“ムーンリバー”が物語のキーポイントになっているのも素敵だと思いました。
舞台美術は美容室のセットが細部にいたるまで、リアルに作られていました。あと好みだったのは暗転の仕方でしょうか。ほとんどの暗転が、音楽とともにサッと一瞬にして照明が落ちるんです。音楽がジャズだったのも、またカッコよかったな。
役者さんは上手でしたし、なおかつ全員のアンサンブルもとても良かったです。中でも印象に残ったのは主役を演じた中野英樹(グリング)さん、峯村リエ(ナイロン100℃)さん、笹野鈴々音(風琴工房)さんでしょうか。皆さん適役でしたね。
グリングをなんで今まで観て来なかったのか後悔してしまいました。次回公演はなんと一年後だそうで、それまで観れないのが残念です。でも次回公演会場が紀伊国屋ホールとのことなので、観にいけたら良いな、と今から思っています。