「自転車キンクリートSTORE『セパレート・テーブルズ』」
作:テレンス・ラティガン 訳・演出:マキノノゾミ
出演:久世星佳、神野三鈴、山田まりや、菅原大吉、坂手洋二、歌川椎子、南谷朝子、林英世(劇団M.O.P)、大家仁志(青年座)、奥田達士(劇団M.O.P)、小飯塚貴世江(俳優座)、秋山エリサ、木下智恵(北区つかこうへい劇団)
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舞台美術:奥村泰彦 照明:中川隆一 音響:堀江潤 衣裳:三大寺志保美 ヘアメイク:武田優子 舞台監督:津田光正
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2005年12月15日(木)〜23日(金・祝)/スペース・ゼロ
WEB「自転車キンクリート」:http://www.jitekin.com/
イギリス演劇の第一人者と言われているテレンス・ラティガンさんの作品を三作連続して公演する、その名も『ラティガンまつり』。今年の9月から開始されたこの企画も、今回で最後。『セパレート・テーブルズ』はマキノノゾミさんが翻訳・演出を担当されています。イープラスで得チケが出ていましたが、チケットが売れていないのかな・・・。
自転車キンクリートSTORE『ラティガンまつり』レポート一覧
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第一弾『ウィンズロウ・ボーイ』(演出:坂手洋二)
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第二弾『ブラウニング・バージョン』(翻訳・演出:鈴木裕美)
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第三弾『セパレート・テーブルズ』(翻訳・演出:マキノノゾミ)
《あらすじ(公式WEBより引用)》
支配人ミス・クーパーが取り仕切る、郊外の小さなホテル。宿泊客の半分は、リタイヤ後の人生を静かに過ごす長期滞在者である。<1幕>冬。のんだくれのジャーナリスト、ジョン・マルカムは他の客から冷ややかな目で見られている。ある日、美しく洗練された女性客シャングランド夫人が訪れる。彼女は明らかに、このホテルには場違いな存在だった。<2幕>夏。長期滞在客のレールトンベル夫人は、娘のシビルと仲の良いポロック少佐について書かれた小さな新聞記事を発見する。それは、静かなホテルに波紋を起こすには充分な大きさだった。
あるホテルを舞台にした2つの物語(一幕は『窓際のテーブル』、二幕は『七番目のテーブル』)が展開します。ということで約3時間半の大作でした。長いですね。
改めてラティガンは素晴らしい、と思いました。優しさに溢れた素敵な脚本で、またしても感動してグッと来ました。演出については前2作に比べると派手めで、少々エンターテイメント性の強いものでした。個人的な好みとしては前2作のほうが好きでしたね。
でも上質な作品に仕上がっていることは間違いなくて、とても面白かったです。上演時間は長いですが、ひきつける力のある作品だと思います。最後まで堪能しました。
そしてラティガン祭りは今作で終了なんですねぇ。3作どれも上質な作品で感動しましたし、今まで知らなかったラティガンという作家を知れた素晴らしい企画だったと思います。今後、ラティガンの作品がまた上演されることがあれば良いですね。
★下記ネタばれしています。
《一幕『窓際のテーブル』》
なんだか大人のラブ・ストーリーという感じでしょうか。重かったりするんだけど、愛しい物語でした。坂手洋二さんと神野三鈴さんが素敵だったのも印象的です。坂手さんは役者さんとして活躍されているのを始めて拝見しました。とても渋くて、大人の男の色気みたいなのがあってカッコよかったです。早口のシーンなどで台詞が聞き取りにくかったりしましたが・・・。神野三鈴さんはキレイだし、演技はやっぱり上手いし素敵でした。
《二幕『七番目のテーブル』》
一幕は少しシリアスな感じでしたが、この二幕では笑いなどもときおり投入されていて、少しコミカルさが増したような気がしました。この二幕は人間ドラマという感じでしたね。役者さんでは山田まりやさんが印象的です。予想以上に上手でしたし、素敵でした。
役者さんは皆さん達者な方がそらっていて、とても安定したと思いました。久世星佳さんがホテルの女支配人を演じてしましたが、凛とした大人の女性という感じでカッコよかったです。あとはメイド役の小飯塚貴世江さんが可笑しくて印象的でした。
舞台美術はとてもムードがあるものでした。階段状に作られたレストランのセットと、ホテルのラウンジのセットがあります。レストランのセットは可動して、前後に動く仕掛けになっていました。そんな風にダイナミックに場面転換するんです。天井に近い上部には短く白いカーテンが、両サイドに渡って取り付けられています。舞台中央から客席4列目ぐらいまで取り付けられているので、奥行きをとても感じました。ただやっぱりスペース・ゼロは大きいと感じました。僕はこの作品、今までのように俳優座劇場で拝見したかったです。
★上記ネタばれしています。