作:デヴィッド・マメット 翻訳:広田敦郎 演出:門井均
出演:手塚とおる、藤沢大悟、山本亨
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美術:礒沼陽子 照明:塚本悟 音響:藤田赤目 舞台監督:波紫衛
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2005年12月22日(木)〜2006年1月8日(日)/ベニサンピット
「tpt」WEB:http://www.tpt.co.jp/
いつもクオリティの高い舞台を上演しているtpt(シアタープロジェクト・東京)。今回はデヴィッド・マメット(訳:広田敦郎)の『アメリカン・バッファロー』という男3人芝居を門井均さんが演出です。tptなので期待して観に行きました。
《あらすじ-公演チラシより引用-》
ジャンクショップ。バッファロー柄の古い5セント硬貨が売れた。店主ドンは少年ボブと硬貨の奪還を企てるが、友人ティーチは、ボブを計画から外して自分を入れろと主張する。「友情も邪魔になるんだ、ドン。いま肝心なのはなんだ?ビジネスだ!」
“アメリカン・バッファロー”という古い5セント硬貨をめぐる、いわゆる“負け組”と呼ばれているような3人の男達のお話でした。役者さんもスタッフワークも上質な、全体的なクオリティが高めの演劇作品だったと思います。ちなみに上演時間は15分間の休憩を一回含む、約2時間でした。ちなみにこの作品は映画にもなっているそうです。
ディヴィッド・マメットの作品はシス・カンパニー「エドモンド」以来2回目でした。「エドモンド」は結構シリアスでとっつき難い印象をもったのですが、この作品は少しだけコミカルな要素もあったりして、エドモンドよりは全然とっつき易い作品だったと思います。
でもやっぱり精神的に痛いお話でしたね。3人の男達が懸命にもがいたり、暴れたり、荒々しい姿がとても生々しいというか人間臭いというか・・・非常に痛々しく感じました。鋭い切り口が印象的ながらも、最後はどこか切なく寂しい気持ちになりました。
でも残念ながら空席が目立ちました。やっぱり年末だからですかね。今回は学生割引(3150円)と、この「アメリカン・バッファロー」が初演された1975年以降に生まれた方のU30割引(4200円)があるそうです。一般料金が6,300円なので、とてもお得ですね。
★下記ネタばれしています。
舞台はジャンクショップの店内というワンシチュエーションで展開します。一幕は昼間、二幕は深夜という設定。全体的に荒々しい舞台でした。常に攻撃的というか荒々しい感じの会話で、早口のシーンが大目だったと思います。ラストには、手塚とおるさん演じるティーチがジャンクショップの商品を蹴散らしたりする大暴れのシーンもありましたね。見所のひとつだと思います。僕は最前列だったので、特に迫力満点でした(小物の商品が少し飛んできたし)。舞台との距離が近くてドキドキしてしまいました。
ラストにかけて話がグイグイと展開し、二転三転するのは面白かったです。いったいこれから話がどう転んでいくのか、ドキドキしました。あとは結構深いお話のような気がしましたね。僕は具体的にはよく分からないし上手く表現できないのですが、意味深で僕はまだ理解していないところが沢山あるように思いました。
劇場に入場すると、またもや素晴らしい美術(礒沼陽子)に目を奪われました。tptっていつも舞台美術のクオリティが高いですよねぇ。今回はアメリカンなゴチャゴチャとしたジャンクショップのセットが舞台中央に作りこまれていました。木目の床に、商品が所狭しと飾られています。そして天井高くまでパイプのようなものを組んで、壁を表現しています。そこにも椅子や看板や置物、絵画などが所狭しと飾られているんです。細かくリアルに作りこまれている具象的な所もあれば、抽象的な所もある、非常にセンスのいい舞台美術だったと思いました。そして照明(塚本悟)も舞台美術とマッチしていて、とても効果的だったと感じました。
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