作:デイヴィッド・ヘアー 訳:常田景子 演出:坂手洋二
出演:中山マリ、鴨川てんし、川中健次郎、猪熊恒和、大西孝洋、江口敦子、内海常葉、裴優宇、久保島隆、杉山英之、工藤清美、江口恵美(桃園会)、吉村直(青年劇場)
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美術:二村周作 照明:竹林功(龍前正夫舞台照明研究所) 音響:島猛、鈴木三枝子(ステージオフィス) 衣裳:大野典子 舞台監督:森下紀彦 演出補:吉田智久 文芸助手:久保志乃ぶ、清水弥生 宣伝意匠:高崎勝也 制作:古元道広・近藤順子 制作助手:小池陽子 Company Staff:桐畑理佳、樋尾麻衣子、向井孝成、宮島千栄、小金井篤 協力:桃園会、青年劇場 コーディネーター:マーティン・ネイラー イラスト:石坂啓 平成17年度文化庁芸術創造活動重点支援事業
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2006年1月14日(土)〜 25日(水)/下北沢ザ・スズナリ
WEB「燐光群」:http://www.alles.or.jp/~rinkogun/
いわゆる社会派な作品が多い、坂手洋二さんが作・演出・主宰を勤める劇団「燐光群」。今回はイギリスの劇作家“デイヴィッド・ヘアー”の作品で、連続公演の第二弾です。連続公演の第一弾であり前回公演である「パーマネント・ウェイ」も興味深い作品だったので、今回も観に行きました。
なぜイラク戦争が起きたかを追う、“近年の歴史劇”とも言えるドキュメンタリー・ドラマでした。でも、ただのドキュメンタリー・ドラマじゃないんです。なんとブッシュ、ブレア、パウエル、ラムズフェルド・・・・などの実在する政治家たちが登場人物の作品なんです。台詞は実際に政治家が発言した言葉を使い、非公式な場での発言は作者の創造によるものが使われていました。凄い作品です。
ちなみに折込パンフの坂手さんの挨拶文に寄れば『この作品のミソは、「イギリスの視点」で見た、ブッシュ政権のアメリカ、「9.11」以降の世界であるということだ』とのこと。
タイトルにもなっている「STUFF HAPPENS(ろくでもないことは、おきるものだ)」は、ラムズフェルド・米国防長官のイラク戦争に対するコメントだそうです。
上演時間は休憩なしの約2時間半でした。・・・う〜ん、精神的にも体力的にもちょっと辛かったですね。でも興味深い題材だっただけに、最後まで寝る事無くにしっかりと観劇する事が出来ました。
燐光群や坂手さんの舞台では学んだり、考えたりすることがとても多いです。今回の『スタッフ・ハプンズ』も扱っている事柄はもちろんのこと、ドキュメンタリータッチの戯曲としても非常に興味深いものでした。観ている時はおしおせてくる台詞に戸惑ってよく分からなかったのですが、終演後の帰宅途中に折込パンフの「イラク戦争概括」を見て、ようやくいろんなことが整理できました。
ただ演劇作品としては、あまり舞台に引き込まれる事はありませんでした。演出は独特でアイディアに富んでいるし、こういった題材の事を学べたりしただけでも、僕は観劇したかいがあったと思っています。でも少し辛口で言えば、期待以上でもなく以下でもないという印象を受けました。やっぱり燐光群だし坂手さんだし、もうちょっと上を期待してしまっていたんでしょうか。少し残念でしたね。
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演出が独特で、一風変わったものでした。まず舞台美術から、その工夫のようなものが窺えます。なんと舞台に作られていたのは、狭い倉庫?納屋?のような、お世辞にも綺麗とは言えないような空間でした。樽や木の箱、タイヤなどが積み重なっています。装置の中央奥には主に役者が出入りをしたりする、大き目の出入り口のようなものがありました。そんな空間で舞台は展開します。
やはり倉庫というか納屋のような空間が舞台設定という事で、それにそった演出がなされていたと思いました。例えば会議の書類などは、スプレーや電動ドリル、ドライバー(のような工具)などで表現されたりしていました。主に衣装はスーツでしたが(登場人物は政治家ですので)、一部の人は労働者のような薄汚い格好をしていましたね。でも演出の意図はよく分かりませんでした。
この作品の題材となっているイラク戦争や政治的なことに関しては、上手く考えや言葉がまとまらないので、発言する事を控えておきます。ただこれはフィクションではなく、イラク戦争は現在進行形だということについて、改めて考えさせられました。
役者さんは達者な方が揃っていると思いました。ただ台詞をよく噛まれてしまっていたのが、とても残念です。台詞は途切れる事がないくらい膨大なので、噛まれてしまうのは仕方がない・・・かな。
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