出演:前畑陽平、藤原幹雄、横溝茂雄、吉田友則、篠塚茜、出来恵美、内田慈
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作・演出:土屋亮一 舞台監督:谷澤拓巳+至福団 音響:中村嘉宏(atSound) 照明:伊藤孝(ART CORE design) 映像:冨田中理(Selfimage Produkts) 小道具:畠山直子 宣伝美術:土屋亮一、thanks Norimichi Tomita 制作助手:安元千恵 制作:保坂綾子 製作:高田雅士 企画製作:シベリア少女鉄道 主催:ニッポン放送
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2006年3月1日(水)〜3月5日(日)/新宿南口・紀伊國屋サザンシアター
WEB「シベリア少女鉄道」:http://www.siberia.jp/
土屋亮一さんが作・演出を勤めている、今とっても話題の劇団「シベリア少女鉄道」。今回で紀伊国屋サザンシアターへの登場は二回目ですね。ちなみに一般前売が3,200円の公演なのですが、なんと若者割引(25歳以下限定)というのがあり、2,500円で観劇できました。ちょっとお得ですね。
シベリア少女鉄道(以下、シベ少)といえば、大胆で面白い大仕掛けを披露してしまうような作風が話題ですね。えぇっっ!?と思わず驚いてしまう突飛なアイディアで、毎回楽しませてもらっています。さてさて今回の作品はどうだったかと言うと、僕は単純に楽しく笑わせていただきました。いつものように凝った驚きのアイディアに感心しつつ、色んな意味で凄いなぁ〜としみじみ感じます。
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簡単に作品の構造を言えば、大きな前フリとして物語をしっかりと構築し、最後にそれを破壊的な力を持ってどんでん返してしまうという感じでしょうか。今回の上演時間は1時間30分。はじめの1時間は普通に物語を展開しているのですが、残りのラスト30分ほどが目玉というか凄いんです・・・。
前半《あらすじ》
舞台は地方にあると思われる旅館。そこには代議士(前畑陽平)、そしてその息子(吉田友則)が宿泊中。この息子は明日、父の政略で結婚することになっている。しかし昔の恋人のことが忘れられないため、明日の結婚を嫌がっているのだった。そんな中、なんとその昔の恋人がこの旅館で仲居(篠塚茜)として働いていたのだ。旅館の従業員たちは、二人を逃がしてやろうとするが・・・。
前半は恋人たちを逃がすために試行錯誤して奮闘していく、ドタバタなシチュエーション・コメディでした。たくさん笑いが散りばめられていて、客席も沸いていましたね。僕も楽しく笑わせていただきました。そして舞台は進行すればするほど、更にドタバタしていき、加速度を増していきます。
後半《あらすじ》
そんな中、警告音とともに「物語が破壊しました」という文字がスクリーンに現れました。そこから今回の大仕掛けがはじまります。実はそこはテレビゲームのような世界。どうやらプレイヤーは登場人物に扮して、物語をちゃんと筋どおりに進行させようとするゲームらしい。プレイヤーは代議士と仲居の二人。しかしあるときを境に、まったく制御されなくなった登場人物たち。台詞は台本通りに喋るものの、喋る相手や場所が違ったり・・・そんな風にまったく物語がかみ合わなくなってくる。プレイヤーは物語をちゃんと成立させようと奮闘するのだが、どんどん状況は悪化していくのだった。
こんなアイディアを思いついて、しかも舞台の上で立体化して実践しているんですから・・・凄いですよね。だから欠かさず観に行きたくなってしまうのだと思いました。作品の全体的な完成度も高めなんじゃないでしょうか。でも個人的な衝撃度としては、若干弱かった気もしないではないです。
舞台美術はしっかりとしたリアリティのある、旅館のセットが作られていました。2階建ての作りで、1階はエントランスというかロビー、2階は客室という設定。1階と2階で同時にお芝居が進行したりするシーンもあって、効果的に使われていたのではないでしょうか。後半ではスクリーンと一体化して、さながらテレビ画面というかモニターを見ているような感覚になりました。面白かったです。
役者さんについては残念ながら、あんまり上手だとは思えませんでした。後半はあまり気になりませんでしたが、前半のシチュエーション・コメディ的な部分の演技が少々気になります。台詞がちゃんと聞こえなかったり、なんだかまだ慣れていないような印象をもってしまいました。
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