出演:伊沢磨紀、福井貴一、円城寺あや、佐藤 誓、植本 潤、戸谷昌弘、土屋良太、大内めぐみ
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作:シェイクスピア 翻訳:小田島雄志 脚本・演出・出演:山崎清介 美術:岡本謙治 照明:山口暁 音響:遠藤憲 衣裳:尾崎由佳子 演出補:小笠原響 舞台監督:堀吉行 企画協力:子供のためのシェイクスピアカンパニー、華のん企画 芸術監督:栗山民也 主催:新国立劇場
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2006年3月7日(火)〜19日(日)/新国立劇場/WEB:http://www.nntt.jac.go.jp/
ついに「子供のためのシェイクスピアカンパニー」が新国立劇場に進出しました。今回はシェイクスピアの傑作喜劇作品として名高い『十二夜』を、山崎清介さんの脚本・演出で上演しています。
★続きのレポートをアップいたしました(2006.3.13)。
《あらすじ−WEB「新国立劇場」より引用−》
嵐で船が難破して、双子の兄セバスチャンと死に別れてしまったヴァイオラ。イリリアという街に漂着したヴァイオラは、街を治めるオーシーノー公爵に男装して仕えることに。公爵はオリヴィアという伯爵令嬢に求愛中だが、彼女は亡くなった兄の喪に服して部屋にこもり、だれにも会おうとしない。一方、主人の公爵に秘かに恋心を抱くようになるヴァイオラだが、公爵からオリヴィアへの愛を伝える使者を任される。主人のためとはいえ、好きな人の恋の手助けに複雑な気持ちを抱きつつ、オリヴィアのもとへ向かうヴァイオラ。ところがなんとオリヴィアは、男装しているヴァイオラに一目ぼれ! さらに死んだと思っていたヴァイオラにそっくりな兄、セバスチャンが出てきて大混乱!! はたして絡みあった恋の結末は!!!
「十二夜」は非常に祝祭的で、明るい雰囲気に満ちた作品でした。絡み合い交錯する恋心、そして双子の取り違いなどから巻き起こる大混乱を軽やかに描いています。ですが今回の上演は、原作の良さや物語の大事なポイントをしっかりと押さえつつも、独自かつ大胆に構築された作品でした。
ユーモアや遊び心がかなりふんだんに盛り込まれていましたし、見せ場もいっぱいありましたね。9人の役者さん(とシェイクスピア人形)が複数の役を演じながら展開していき、全体のアンサンブルも良かったと思いました。机や椅子などを中心としたシンプルな舞台の上では、シェイクスピアの豊かな台詞の数々が彩りあいながら飛び交って、観客は想像力を働かせながら観劇することになります。いわゆるスタンダートな演出ではないですが、分かりやすく面白い作品だと思いました。
今回の公演のキャッチコピー「あなたのまだ知らない、これも本当のシェイクスピア。」は的確かも。
黒いコート(マント?)と黒い帽子を身にまとった出演者たち、そしてシェイクスピアに似た人形が登場したり、クラッピング(拍手)が投入されたり・・・・・・。新国立劇場に進出しても、「子供のためのシェイクスピアカンパニー」から続いているお馴染みのスタイルは変わっていませんでしたね。
舞台美術は抽象的かつシンプルなものでした。稼動できる赤い幕がついた四角い額縁のようなセットを中心に、椅子や机だけで構成されます。床も木製で作られており、温かみがありました。
役者さんについては、皆さんのアンサンブルの良さが光っていたのではないでしょうか。何役もこなす事ができる達者な方が揃っていましたし、遊び心が多くても、やはり安定感があったと思いました。特に植本潤さんの女装をしてのオリヴィア役と、シェイクスピア人形が可愛かったのが印象的。
そしてやっぱり舞台というライブだからこそ出来る演出や、グッと惹かれてしまうような場面が盛り込まれて、最後まで観客の心を放しません。いつも通り子供から大人までの幅広い年代の方が楽しめる、エンターテイメント作品に仕上がっているのではないでしょうか。
新国立劇場での公演ということで、今回も僕は当日学生券(Z席を除く、全席種が半額)を利用しての観劇となりました。僕はB席(サイドバルコニー席、3,150円→1,575円)を購入。
そして開演15分前ぐらいからは、舞台上にイエロー・ヘルメッツが登場して、舞台を盛り上げていました。上演時間は15分間の休憩を含める、2時間15分だったと思います。
ちなみに新国立劇場のページに舞台写真がアップされていました。
コチラ。