作:菊池寛 演出:河原雅彦
出演:草なぎ剛、勝地涼、高橋克実、キムラ緑子、富川一人、梅沢昌代、沢竜二、西尾まり
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美術:松井るみ 照明:小川幾雄 衣装:前田文子 音響:大木裕介 ヘアメイク:大和田一美 演出助手:西祐子 舞台監督:瀧原寿子 プロデューサー:北村明子 企画・製作:シス・カンパニー
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2006年4月1日(土)〜30日(日)/シアタートラム/http://www.siscompany.com/
大正初期に作家・菊池寛が発表した短編戯曲「父帰る」と「屋上の狂人」が一挙に上演されます。河原雅彦さんが演出を手がけ、国民的グループ“SMAP”の草なぎ剛さんをはじめとする豪華キャストが出演。シアタートラムで一ヶ月間に及ぶロングラン公演ですが、チケットは完売のようですね。
4月2日(日)の13時と15時の部は「親子招待」ということで、満12歳〜満23歳の子供と親の2名1組が招待されていました。そんな素晴らしい企画に運よく当選したため、観に行ってまいりました。嬉しいなー。厳重な身分確認を経て入場した劇場内は、親子ばかりの不思議な雰囲気でしたね。親と見に行くのは少し抵抗がありましたが、終演後にはいろいろと会話が弾んだりしました。
さて、全体的に昔ながらの戯曲を比較的スタンダートに、丁寧に創作されている印象をうけました。そして達者で上手な役者さんたちの競演。シアタートラムという小空間で、このメンバーのお芝居を観れるなんて魅力的な公演ですよね。味わい深くて素敵な、良いお芝居だったと思います。
2つの作品に共通しているテーマは“家族劇“だということ。ということで、家族の絆や兄弟愛や幸福について直球で描かれています。しかし嘘っぽかったり安っぽかったりせず、とても誠実かつ素直に感じられました。どちらの作品も思わず目頭が熱くなり、暖かで優しい気持ちになりました。
上演時間は10分間の休憩を含む、比較的短めな1時間弱。ですが2作品とも色合が違いますし、短時間ですが起承転結があったと思います。ということで、思っていた以上に見応えがありました。
★下記ネタばれしています。
第一部《父帰る》
・出演:草なぎ剛、勝地涼、西尾まり、梅沢昌代、沢竜二
・あらすじ(チラシより):放浪の果てに家族を捨てた父親が、ある日突然帰ってきた!父を迎える家族の心は愛憎に揺れる。
・六畳ほどの小さな茶の間を舞台に展開されます。やはり短時間に凝縮しすぎている気がして、もう少しだけ葛藤などがみたかったかな。とはいえラストでは目頭が熱くなりましたし、良い余韻が胸に残りました。役者さんの所作もきれいでしたし、その時代の空気が感じられて良かったです。
第二部《屋上の狂人》
・出演:草なぎ剛、勝地涼、高橋克実、キムラ緑子、富川一人、梅沢昌代、沢竜二、西尾まり
・あらすじ(チラシより):日がな一日屋根に上り、天空の彼方に神の姿を見る兄と、彼を愛してやまない弟。彼らの澄んだ瞳の中に映るものとは・・・・・・。
・セットも転換されていて、「父帰る」とは対照的に軽いタッチで楽しめる作品でした。おおらかに描かれていて、誠実でまっすぐな兄弟の姿が印象的です。ただ屋根に上ってのシーンが多かったため、最前列の僕にとっては少々観辛いものがありました。
役者さんは、とても贅沢なキャスティングだと思いました。平日は2回公演、休日は3回公演というハードなスケジュールなのが凄すぎますね。そして草なぎ剛さんは舞台ではじめて拝見したのですが、映像で見るよりずっと良かったです。「父帰る」ではしっかりと家族を守ってきた長男役を、「屋上の狂人」ではタイトルロールの難しい役所を愛らしく演じていました。
★上記ネタばれしています。