作・演出:水谷圭一 出演:佐伯さち子、畑田晋事、堀口 聡、村井亮介、菅谷和美、山田桐子、佐々木幸子、水谷圭一(トリプルキャストあり)
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舞台監督:海老澤栄 照明:増田純一 音響:中村嘉宏(at sound) 舞台美術:仁平祐也 小道具:中島香奈子・當間英之 イラスト:天久聖一 宣伝美術:水谷圭一 制作:山田桐子・佐々木幸子 企画・制作:野鳩・泣Aゴラ企画・こまばアゴラ劇場 主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
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2006年4月15日(土)〜23日(日)/こまばアゴラ劇場/http://www.nobato.com/
小劇場系で話題になっている“野鳩”。水谷圭一さんが作・演出を手がけていて、今回の公演で“こまばアゴラ劇場”に進出されます。僕は噂を聞いて“是非観たい!”と思いつつも、今回がようやくの初見となりました。さて僕は、九日間という少し長めな公演期間の初日に観に行ってきました。
今回の「なんとなくクレアラシル」は、2002年の秋に野鳩第3回公演として初演された作品です。初期の代表作として名高いようで、今回は一部の登場人物をトリプルキャストにしての再演とのこと。
《あらすじ》
どこか田舎。中学生のマリオ(畑田晋事)はニキビが酷いため、親友である餅山(堀口聡)からニキビ治療薬の代名詞「クレアラシル」をもらった。しかし餅山がグラサン先輩(村井亮介)の舎弟になってしまったり、学校には揉木(佐伯さち子)が転校してきたりするのだが・・・・・・。
思春期真っ只中の中学生たちが繰り広げる、メルヘンとナンセンスが入り混じったような、まさに漫画チックに感じられる独特の世界観でした。そして尚且つ意図的に作り出された、チープさやユルい演技と空気感・・・。良い意味で非常にくだらなくて、面白かったです。ですからきっと好みは分かれてしまうんじゃないかな〜。僕はまた次回公演も観劇してみたいと思うことが出来ました。
僕は野鳩を観れただけでも観劇した価値がありましたし、作品自体も面白いと感じましたが・・・。なんだか舞台と客席に距離ができてしまっているというか、役者さんもお客さんも上手く流れに乗れていなかった気がします。初日らしいといえば初日らしいですが、非常に残念に思いました。ですが九日間の公演ですし、これから更に良くなっていくことが期待されるのではないでしょうか。
あまり声に出しては笑いませんでしたが、心のなかでは爆笑していました。いちいち何かにつけて可笑しかったです。そのまえに中学生ネタ(ニキビとかクレアラシルとか)は、僕にとって時事ネタなのでツボが多かったのかもしれませんね(笑)。単純に楽しく観劇させていただきました。
当日配布されたパンフレットによると、次回公演は今年の10月に予定されているようです。ちなみに上演時間は、1時間10分ほどでした。比較的短めですが、丁度良い時間だと思いました。
★下記のレポートは、ネタばれしています。
登場するのはほとんど中学生ですが、田舎に住む一昔前の中学生像という感じがしました。そんな中学生の日常を描きつつ、そこにイソップ童話「金の斧、銀の斧」のメルヘンチックなエピソードが投入されます。そして争いや出来事が色々と起きるのですが、最後にはハッピーエンドで終幕。
とにかく全体の印象としては非常に漫画チックで、良くも悪くも“へなちょこ”という言葉が的確かもしれないですね。良い意味でのくだらなさや可笑しさが、いっぱい詰まっているのではないかと思います。手放しにお勧めはできないのですが、ご興味のある方は観てみてはいかがでしょうか。
役者さんは、わざと下手な演技を装っているような印象をもちました。こういう演技って、逆に難しい気がします。そしてアンサンブルが良いというか、全員が作品世界に填っていた感じがしました。
舞台美術が面白かったです。木が生い茂っている森のような場所が遠近的に表現されていて、まるで漫画から抜け出てきたような印象をもちました。作品の良い意味でヘンテコかつ、トリッキーな雰囲気にピッタリな気がします。セットの泉から女神が登場したりする仕掛けや、リアルに作られた大きな“お徳用クレアラシル”が登場したのも可笑しかった。
★上記のレポートは、ネタバレしています。