作・演出:岩松 了 出演:仲村トオル、伊藤 歩、早船 聡、岩松 了、倉野章子
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美術:池田ともゆき 照明:沢田祐二 音響:藤田赤目 衣裳:勝俣淳子 舞台監督:藤崎 遊 芸術監督:栗山民也 主催:新国立劇場 《THE LOFT》 《シリーズ「われわれは、どこへいくのか」》
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2006年4/19(水)〜5/4(木・休)/新国立劇場・小劇場/http://www.nntt.jac.go.jp/
新国立劇場演劇の新シリーズ「われわれは、どこへいくのか」。そんなシリーズの第二弾は岩松了さんが新国立劇場に進出され、仲村トオルさんが出演されるのも話題な作品『マテリアル・ママ』。
追加公演も決定していて、既に前売券もほぼ完売状態になっている人気公演です。僕はZ席(1500円、確か14席、毎日発売)を運よくゲットできたので、公演初日を観劇してまいりました。ちなみにZ席はサイドバルコニーに位置していて、今回の舞台構造からいうと意外と観やすい気がします。
今回の公演は“THE LOFT”企画でした。新国立劇場の小劇場を半分に仕切ることにより、密な空間を生み出しています。最後列でも9列目という、一体感が生まれそうな小空間だと思いました。
《あらすじ−当日配布の「ステージノート」より引用−》
初老の女性が郊外の一軒家にひとり住んでいる。彼女の一番大切な日課は“車の世話”。その車とは、今はココを離れて遠くで働く一人娘が置いていったものなのだ。そんな彼女のもとに足繁く通う車のセールスマンは、いつしか新車のセールスを忘れてその車の面倒をみるようになり、セールスマンの妹は彼を取り戻そうと初老の女のもとを訪れた。そのれをのぞき見る隣のおじさんは、彼女についてとんでもない証言をしていく・・・。一台の車の周りに色々な人々が集まって、奇妙な人間関係の輪がひろがりだした。
“家の中で車の世話をしている初老の女性”という、いっけん奇妙な設定の上で繰り広げられる、男女5人が登場するお芝居です。上演時間は15分間の休憩を含める、確か2時間15分弱でした。
さて、岩松さんの作品ということで予想していましたが・・・分かりやすいとは言いがたい、いわゆる難解な印象の強い作品だと思いました。でもたとえ難解だったとしても、何らかのイメージを感じたり、胸に響くものがあれば、僕はその作品を面白いと感じています。しかし今回の作品は、惹きこまれることが極端に少なかったですし、心に残った場面や台詞も無いに等しかった気がしました。
う〜ん・・・役者さんたちが、まだ模索中な気がするんですよね。なので纏まりがないというか、分散してしまっているというか・・・。でもこれから回を重ねていくことによって、また洗練されていくのかもしれません。後半に観劇すると、作品の印象が大きく変わってくるのかも知れないですね。
★下記のレポートは、ネタバレしています。
家の中で車の世話をする初老の女性、そんな初老の女性に好意をもってりる隣人のイシガキ(岩松了)、イシガキの家を訪れるヘルパーの男(早船 聡)、そして車をセールスしにきたイクオ(仲村トオル)、そしてその妹のトキエ(伊藤 歩)。そんな5人の男女が、このお芝居の登場人物です。舞台はそんな初老の女性が住む一軒家で、家の中にある“車”の存在を中心に進行していきました。
お話は“よく分からなかった”というのが正直な感想です。でも無理に分かろうとしないでも、自分の中に何かが残ったら、それだけでも十分なのかもしれません。今回の作品ではあまり感じることが出来ませんでしたが、岩松さん独特の世界に満ちている気がして、そういう空気感は好きでした。
舞台美術(池田ともゆき)は、初老の女性が住む一軒家のセットが建て込まれていました。回り舞台になっていて、小劇場の舞台上をグルグルとダイナミックに回転します。そんな様子には少々、圧倒されてしまいました。畳の上にクラシックな車がおかれた部屋、そして椅子やテーブルが置かれたリビングのような部屋。主にそんな二つの部屋を舞台に、このお芝居は展開していきます。
★上記のレポートは、ネタバレしています。