「文学座+青年団自主企画交流シリーズ『チェンジングルーム』」
出演:太田宏、河村竜也、佐藤誠、島田曜蔵、田原礼子、西村和宏、山本裕子(以下青年団)、鍛治直人、椎原克知、高橋克明、山谷典子、横山祥二(以下文学座)、芦原健介(スロウライダー)、井上幸太郎、下薗琢磨、菅原直樹、田中美央(俳優座)、田上豊(田上パル)、バビィ(桃唄309)、山田宏平(山の手事情社)、好宮温太郎(タテヨコ企画)、渡辺陽介(フラジャイル)
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作:デイヴィッド・ストーリー 翻訳:坂口玲子 演出:桜井秀峰(青年団) 舞台美術:田中英一 ベンチ制作:速水盛太郎 照明:伊藤泰行 宣伝美術:ドラゴン・ヤー 写真:山本尚明 ダイアローグライター:工藤千夏 制作:佐藤誠 前売・当日共に 一般:3,000円 学生:2,500円(学生証)
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2006年5月10日(水)〜14日(日)/こまばアゴラ劇場/http://www.seinendan.org/
デイヴィッド・ストーリーの戯曲『チェンジングルーム(THE CHANGING ROOM)』。坂口玲子さんが翻訳を手がけられ、青年団の桜井秀峰さんが演出される公演でした。いろんな劇団からいろんな役者さんが集結していて、とても魅力的な作品ですね。雨の中、楽しみに劇場に向かいました。
この作品はついに始まった話題の企画、「文学座+青年団自主企画交流シリーズ」の第一弾。その名のとおり“文学座”と“青年団”という、二つの劇団が交流して作品を作り上げます。この一ヶ月の間に合計3つの劇場にて、6つの作品が上演される予定とのこと。今後の作品も楽しみです。
−藤田が観劇した『文学座+青年団自主企画交流シリーズ』の観劇レポート−
★文学座+青年団『チェンジングルーム』(演出:桜井秀峰)@こまばアゴラ劇場
★文学座+青年団『職さがし』(演出:アルノー・ムニエ)@こまばアゴラ劇場
★文学座+青年団『地下室』(作・演出:松井周)@小竹向原・アトリエ春風舎
《作品紹介−WEB「青年団」より引用−》
1971年英国ロイヤルコート劇場で世界初演、その後グローブ座での上演を経て、1973年にはブロードウェイにも進出。日本では文学座の坂口芳貞氏演出により1983年に文学座アトリエ、1989年紀伊國屋ホールにおいて上演され、好評を博した。
とある炭鉱の街で行われているラグビーの試合当日の更衣室(The Changing Room)を舞台に、それぞれの人生を背負いながらも一つの目的に向かって遮二無二走り続ける男達の物語。
“チェンジングルーム(The Changing Room)”って着替えをする、更衣室のことだったんですね。なるほど。そんなラグビー場に付属されている更衣室が、この作品の舞台になっていていました。さて舞台は試合前の更衣室に、選手が集まってくるところから始まります。試合直前の選手たち、そしてハーフタイム、試合後から帰宅していくまでの様子・・・・・。そんなチェンジングルームで繰り広げられる一日を、観客はまるで“定点カメラ”を観ているかのごとく、描いていくという作品でした。
印象としては・・・・・とにかく熱い!!登場するのはほぼ全員男性で、出演者は総勢22名。そんな大人数が小さなこまばアゴラ劇場にひしめきあい、なおかつ熱く力強い演技を繰り広げます。まさに暑苦しくて、熱気に満ちているよう感じなんですね。間近で役者さんの演技合戦を楽しみました。
僕の拝見した回(土曜日のソワレ)は、2階のバルコニー(キャットウォーク?)にもお客さんが入る大入り状態でした。客席だけでも熱気があったと思いますが、それを上回るほどの“熱さ”が舞台からヒシヒシと感じることが出来るんです。最後まで見応えのある、1時間30分弱の作品でした。
★下記のレポートは、ネタバレしております。ご注意ください。
舞台美術はシンプルかつ抽象的な印象をもつもので、とてもカッコいいと思いました。こまばアゴラ劇場の黒壁を時下に真っ白く塗っていて、そこに茶色の汚し(泥か土)がかかっています。あとは下手に白く大きな柱がたっていたり、稼動することが出来る長細いベンチが2脚あったりしました。
あくまでも淡々と定点カメラのように描いていく作風でしたので、場面転換の際などに音楽や暗転などは一度もありませんでした(ラストシーンをのぞいて)。ほとんどは照明などの変化によって、静かに場面が切り替わっていくのです。シンプルなのですが、カッコいい場面転換だと思いました。
選手たちがユニフォームに着替え、闘争心を掻き立てあい、いざ試合へと臨んでいく・・・。そしてハーフタイムになったので、全身が泥だけの格好で更衣室に戻ってきます。このあたりのシーンが、特に面白かったですね。僕も選手たちと一緒に興奮した気分になりましたし、まるで更衣室にいるような臨場感がありました。観察するように見ているだけでも楽しいです。きっとまだ上を目指せたり可能性を秘めている作品だとは思うのですが、僕は最後まで面白く観劇することができました。
★上記のレポートは、ネタバレしております。ご注意ください。