出演:谷村聡一、久我真希人、向後信成、藤原大輔、扇田拓也、西田夏奈子、成川知也
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構成・演出:扇田拓也 舞台監督:大地洋一 美術:袴田長武(ハカマ団) 照明:宮崎正輝 音響:井川佳代、志水れいこ 宣伝写真:降幡岳 宣伝美術:米山菜津子 WEB:H5000project、くろしゃち 製作:H5000project 企画・主催:ヒンドゥー五千回、H5000project
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2006年5月10日(水)〜 15日(月)/スタジオアルスノーヴァ/http://www.h5000.com/
扇田拓也さんが作・演出を手がけている“ヒンドゥー五千回”。今年の最初で最後となる新作公演「阿佐ヶ谷にて君を弔う」を拝見してきました。なんと追加公演も決定されていて、僕は千秋楽に滑り込み。ちなみにヒンドゥー五千回の作品に触れるのは、今回で確か4回目になると思います。
《作品紹介・あらすじ−WEB「ヒンドゥー五千回」より引用させていただきました−》
母親の入院が決まり、三人の兄弟は何年かぶりに集まることになる。
特別仲が良い訳ではなく、気まずくなる理由もこれといってある訳ではない。
そんな三人を次々と襲う気まずい状況の下、彼らは何を拾い何を捨て、何を弔うのか。
ヒンドゥー五千回の原点、阿佐ヶ谷アルスノーヴァで展開される選択と弔いの物語。
今まで観劇してきたヒンドゥー五千回の作品(「メキシコの犬」「ハメツノニワ(再演)」「僕らの家、僕らの海」)は、少し難解な印象をもったり分かりづらいかな・・・という印象をもちました。常に独特の空気が流れている感じがしますし、なんだか少しズレが生じたような日常世界を舞台に描いている気がするんですよね。でも何らかの形で心に残るものが必ずあり、非常に興味深く拝見しました。
母の入院を機に集う男三兄弟を描いた作品で、男性6人・女性1人の構成による作品です。断片的にみれば心に残ったりする要素はあったのですが、やはり一貫してみると、よく分からずじまいだったかな・・・。無理に分かろうとしなくても、良いと思うんですけどね。自分の中では色んな感情がよぎっていきましたが、根本には暖かな眼差しがそっと覗いているような気がしました。そんなふうに観劇後の余韻が強く残っていたおかげで、思考したりつつ家路に着くことになったのです。
★下記のレポートは、ネタバレしています。ご注意ください。
けっこう静かに進行していく作品で、淡々とした会話劇のような感じでしょうか。登場人物たちの日常的な会話によって、じわじわと物語が明かされていきます。あまり大きな出来事などは起きないで、そういった物語を左右する事件などは、舞台上以外で繰り広げられている印象をもちました。なので頭の中で想像してみたり、そういう意味ではドラマとして少しだけ物足りなさを感じたりも。
台詞のズレから可笑しさが生まれ、それが笑いに変わることもあります。こういうクスクスと笑えるような場面が増えると、もう少し観客と舞台との距離が縮まるんじゃないかな・・・。けっこう難解といっても良いような雰囲気だったので、緊張しながら観ちゃう感じでした。はたから見れば日常のズレや可笑しさが色々と凝縮されていると思うので、もう少し素直に感じてみたくなりましたね。観ていて勿体無いというか、少し不自然にも感じちゃいました。これはこれで良いと思うんですが・・・。
舞台美術は非常に個性的でした。舞台の床や壁をよーく観てみると、なんと沢山の漫画が張られているんです。漫画がこの作品のキーポイントになりますので、良かったのではないでしょうか。そして舞台上にはベンチ椅子、刻んできた時の重みを感じる古びた箪笥が置かれています。ちなみに頭上にも出入り口があるので、ハシゴによって上り下りが出来るよう仕組みになっていました。
ちなみに舞台頭上の他にも出入り口があり、それはなんと劇場の外と直結しているんです。なので出入りするたびに自然光(天気が良い日のマチネだったので尚更でした)や雑音が入り、舞台に個性的な良い効果を生んでいたのでは・・・?面白かったですし、この演出が特に印象に残りました。
★上記のレポートは、ネタバレしています。ご注意ください。