「文学座+青年団自主企画交流シリーズ『職さがし』」
演出:アルノー・ムニエ 出演:高橋広司(文学座)、永井秀樹、石橋亜希子、山口ゆかり(青年団)
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作:ミシェル・ヴィナヴェール 翻訳:藤井慎太郎 舞台監督:鈴木健介 美術:カミーユ・デュシュマン 照明:フレデリック・グルダン、西本彩 音響:バンジャマン・ジョソー、藪公美子 衣裳:有賀千鶴 宣伝美術:京 宣伝イラスト:後藤周太郎 演出助手:吉田小夏 制作:カリーヌ・ブランシュロ、松尾洋一郎、西山葉子 通訳:斉藤チカコ 総合プロデューサー:平田オリザ
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2006年5月26日(金)〜31日(水)/こまばアゴラ劇場/http://www.seinendan.org/
ミシェル・ヴィナヴェールさんの戯曲「職さがし」。今回は藤井慎太郎さんが翻訳を手がけられ、フランスのアルノー・ムニエさんが演出されます。話題の企画「文学座+青年団自主企画交流シリーズ」の主催ですが、「青年団国際演劇交流プロジェクト2006」の一貫としての公演でもありました。
−藤田が観劇した『文学座+青年団自主企画交流シリーズ』の観劇レポート−
★文学座+青年団『チェンジングルーム』(演出:桜井秀峰)@こまばアゴラ劇場
★文学座+青年団『職さがし』(演出:アルノー・ムニエ)@こまばアゴラ劇場
★文学座+青年団『地下室』(作・演出:松井周)@小竹向原・アトリエ春風舎
今作の演出を手がけられたアルノー・ムニエさんは今年の10月、フランスで二番目に重要な劇場という「シャイヨー国立劇場」にて、平田オリザさんの戯曲『ソウル市民』を演出するそうです。そのためアルノーさんが日本の演劇に触れるべくして、来日されて今作を創作されたとのことでした。
《あらすじ−WEB「青年団」より引用させていただきました−》
職を失い、ある企業の管理職のポストを得るために面接を受けている男。その一方で、左翼かぶれの娘と夫が、安定した職を失ったことに耐えることができない妻と対立する。人間心理や時間経過が実験的に究極まで細分化され、時間軸そして空間軸が交差する中で、言葉が生みだされた瞬間の現実が明らかにされていく。
たえなまなく続く台詞の応酬、そして30にもわたる場面の数々・・・。1時間45分弱の間、四人の役者さんによる真剣勝負!って感じのお芝居でした。それは観ているだけの僕でさえ、疲れを伴なってしまうほど。それほど見応えがあったと言う事でしょう。ということで、役者さんにとってみても手ごわい作品だろう、と思わずにはいられませんでした。非常に興味深いけど、それだけ難しい戯曲ですよね。今回はなおかつ刺激的でビビッとくる演出が施されていて、面白かったと思いました。
★下記のレポートは、ネタバレしております。ご注意ください。
この舞台に登場する人物は全部で4人。まず職を探している男(高橋広司)、その妻(山口ゆかり)、左翼かぶれの娘(石橋亜希子)、そして面接官(永井秀樹)。まず冒頭で全員が登場してから、役者さんは最初から最後まで出ずっぱりでした。そこでは時間軸と空間軸が綯い交ぜになって、すべてが混在した形で舞台に現れていくのです。まず登場人物の対話が無いに等しくて、次々と台詞を発していきました。例えれば“設定は対話、事実上は独白”という感じでしょうか。
そんな難しく手ごわいであろう戯曲を、奇をてらうわけでもなくシンプルに見せて頂けました。30もの場面が次から次へと、ただただ淡々に同じリズムのままで進行していきます。やはり最初は面白いなー、と思って舞台を眺めていました。そのうち観ながら思考したりしつつ舞台を楽しんでいたのですが、徐々に退屈していってしまって・・・。面白いところは沢山あったけれど、退屈してしまったのは非常に残念でした。やはり同じリズムで進んでいったのが、辛かったのかもしれないなー。
舞台美術(カミーユ・デュシュマン)や照明(フレデリック・グルダン)も、フランスの方が担当されているんですね。美術や衣装(有賀千鶴)は真っ白に統一されていて、シンプルでカッコいい美意識を感じました。舞台奥には大きなパネル(壁)があり、床にはいくつか段差が設置されています。すべて白で統一されるなか、上手と下手は劇場の黒壁が露出していてアクセントになっていました。照明はほとんど変化がなくて、とてもシンプルなものになっています。ちょっと渋くてカッコよかった。
★上記のレポートは、ネタバレしております。ご注意ください。