「シス・カンパニー『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』」
作:エドワード・オルビー 出演:大竹しのぶさん、稲垣吾郎さん、ともさかりえさん、段田安則
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演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 翻訳:徐賀世子 美術:金井勇一郎 照明:小川幾雄 衣装:前田文子 音響:水越佳一 美粧:柘植伊佐夫 演出助手:坂本聖子 舞台監督:瀧原寿子 プロデューサー:北村明子 提携:Bunkamura 企画・製作:シス・カンパ二―
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06年6月5日(月)〜30日(金)/シアターコクーン/http://www.siscompany.com/
エドワード・オルビーさんの傑作戯曲を(エリザベス・テーラー主演で映画になったらしい)、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが演出されます。出演者は大竹しのぶさん、稲垣吾郎さん、ともさかりえさん、段田安則さんの四人だけ。すっごい豪華キャストですよね。楽しみに劇場へ向かいました。
★舞台写真:http://www.theaterguide.co.jp/pressnews/2006/06/06_2.html
★イープラス:http://eee.eplus.co.jp/theatrix/special/virginia.html

《あらすじ−WEB「シス・カンパニー」より引用いたしました−》
結婚23年目を迎えた大学教授夫妻ジョージとマーサ(段田&大竹)。結婚生活の惰性と幻滅の毎日の中で、二人はある刺激を求めていた。ある夜、マーサの父である学長主催のパーティから泥酔気味で帰宅した二人は、パーティで知り合ったばかりの新任の助教授夫妻ニックとハネー(稲垣&ともさか)を自宅に招き入れる。この初対面同然の若いゲストの面前で、ジョージとマーサはお互いの不満を爆発させ、激しく罵りあい、その露悪的な振る舞いはエスカレート。やがて、その矛先は若夫婦にも向けられ、否応なくこの狂気のゲームに巻き込まれていく。眠りを忘れた長い夜に繰り広げられる壮絶な戦い。果たして、彼らに夜明けは訪れるのか?!
ジャンルで言うとすれば“大人向けのブラック・コメディー”といったところでしょうか。このお芝居に登場してくるのは、2組の夫婦(大竹しのぶ&段田安則、稲垣吾郎&ともさかりえ)。時は深夜から早朝にかけて、大学助教授夫婦が住む家(のリビング)で行われた殺気に満ちたパーティーを描いていました。(画像は本公演のチラシ。裏面の様子です。)
とにかく登場人物たちはお互いを罵り合い、壮絶なバトルが繰り広げられます。相手を罵倒するような台詞が満載で、なんだか人間の醜い姿がそこにありました。いったいどんな風に物語が収集されていくのか、観客はドキドキハラハラしながら舞台を観ていくことになります。久々に刺激的な要素に満ちた会話劇を、じっくりと堪能することができました。KERAさんの演出も面白かったです。
そして笑いは色んなところに点在していて、軽快なリズムのまま舞台は進行していきました。そして激しく罵り合えばこそ、切なくて愛しくて、胸に強く迫ってくるものがあったのです。醜くて哀れな人間を見つめる暖かい視点が、確かに存在しているんじゃないかな。ちょっと感動しました。
ちなみに上演時間は休憩を2回挟む、3時間弱という長丁場!!立ち見で観劇していた僕は、疲労困憊状態で帰宅の徒につきました(汗)。パンフレットは確か1000円だったと思います。見本を見たら、けっこう充実した内容に仕上がっています。僕は金欠なので買えませんでしたが(笑)。
★下記のレポートは、ネタバレしております。ご注意ください。
今回は舞台美術(金井勇一郎)が特徴的でした。なんと360度を客席に囲まれている、最近だとNODA・MAP『贋作・罪と罰』と同じような形式です。温かみのある木の床には、必要最小限の美術だけが存在していました。そして舞台は回り舞台になっており、いろんな角度から部屋を見つめることが出来ます。一箇所から観ているにも関わらず、いろんな人物の視点が楽しめる構造でした。
ワン・シチュエーションでのストレート・プレイですが、随所にアクセントとなる演出が仕込まれていました。それは舞台を回転させてみたり、照明などの視覚的な要素も良かったです。役者さんは笑いのポイントをしっかりおさえつつ、シリアスな場面などの魅せるところでは魅せていただけました。四人の中で特に印象に残ったのは、大竹しのぶさん。やっぱり凄い方だと実感せざるおえません。
★上記のレポートは、ネタバレしております。ご注意ください。