「東京ミルクホール『ドバドバ東京五輪大作戦!!』」
作・演出:佐野崇匡 出演:哀原友則、金内隆司、北村直也、コースケ・ハラスメント、さのたかまさ、J・K・Goodman、浜本ゆたか、ヤギー蟇油、柳生タカシ、吉田十弾(五十音順)
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2006年6月7日(水)〜11日(日)/大塚・萬劇場/http://tokyomilkhall.web.infoseek.co.jp/
“若手演出家コンクール2004”の最優秀賞を受賞された、「東京ミルクホール」の最新公演。僕は前回の『快傑ハリマオ〜双頭の虎〜』に引き続き、2度目の観劇です。作・演出は佐野崇匡さんが手がけられていて、劇団員は男性のみで統一され、“昭和史”を描いている個性的な劇団です。

《あらすじ−公演の案内文より引用−》
幻の五輪と呼ばれる昭和15年オリンピック東京大会をモチーフに、奇跡の招致から無念の開催返上までをミルクホールテイストに仕上げて送る、歴史浪漫娯楽大作。
もうお腹いっぱい!!疲労困憊!!って何度も上演中に思いました(笑)。2時間20分弱という長時間のなかで、いろんな要素が盛り込まれた、エンターテイメント性に富んだ作品に仕上がっています。歌やダンスに殺陣や日舞などなど・・・、もう小さいネタが畳み掛けるように展開するんです。もちろんストーリー性も重視しているんですが、とにかく役者さんのパワー溢れる演技に圧倒されました。でもお客さんを巻き込む演出も多々あるので、観客だからと言って気が抜けないかも(笑)。
ただ・・・色んな要素を詰め込んだからといって、面白い作品ができると言うわけではないと思います。やはりまとまりがないというか、分散してしまっているというか・・・。随所では笑ったり楽しませてもらったのですが、総合してみると、勿体無いなぁ・・・という感情がこみ上げるのは否めませんでした。もっともっと面白くなる可能性が、いっぱいあると思うんだけどな〜。それにこれを2時間以内・・・いや90分ぐらいに凝縮してみれば、かなりの面白さになるのでは!?と想像しちゃいました。
きっとこれから公演回数を重ねていき、どう変化していくのが期待される劇団なのではないでしょうか。僕も追いかけていきたい劇団の一つですし、楽しみにしている方はたくさんいらっしゃると思います。・・・とはいうものの、今は今なりの面白さがあるんですよね。いろんなものが混在していて、良い意味で洗練されていない感じが、この劇団の魅力の一つになっているような気がするんです。
出演は男優さんのみなので、もちろん女装したりして演技をします。僕は資生堂パーラーの女店員役がツボ。日舞をしなやかに踊ったと思えば、“タッキー&翼”の歌に合わせて踊りまくるし、すごいエネルギーと言うかパワーに満ちた演技をなさる方が多かったですね。でも・・・パワーだけで乗り切るのではなく、もっと演技力が要求される、しっかりと魅せてほしい場面もいろいろありました。
役者さんの中で特に印象に残ったのは、作・演出も手がけられている佐野崇匡さんかな。芸達者ですよね。観客を沸かすための心得知っている気がするし、終演後の挨拶も仕切り上手でした。
これはカットできるんじゃないかなぁ〜、と思う場面も多々あったのですが、印象的だったり魅せられた場面も数多くありました。役者さんが舞台にジャンプして、白い大きな幕が落ちるオープニングには興奮せずにはいられません。あとは前回公演でも思いましたが、客いじりがすごく上手いですよね。今回も面白かった!一般のお客さんを舞台上に上げたり、ライブ感が溢れる演出でした。