出演:河合伸之、川根有子、滝上裕二、中村哲人、小林香織(ワンダー・プロ)、山口晶由、たかくら未奈、 田仲 晶、上海菜都子、安藤純(有限会社J-beans)、高橋カオリ、大田正裕、椿克之、加藤 善丈、染谷恵子、水橋千佳子、紺谷ちぐさ(Oasis Stayling)、日向宏之(吉江企画)
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作・演出:竹重洋平 美術:佐藤朋有子 照明:潟宴Cトスタッフ 音響:宮崎裕之(ステージハットリザウルス) 宣伝美術:村上律子 パンフレット:飯田啓貴 WEB制作:小笠原元太 ヘアメイク:池浦順子 小道具:高津映画装飾株式会社 舞台監督:山田和彦 企画・制作:弾丸MAMAER事務局、古谷真弓、片岡永子、アキラグローバルビジョン梶@後援:ニッポン放送
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2006年7月5日(水)〜9日(日)/シアターサンモール/http://dangan-mamaer.gogo.tc/
竹重洋平さんが作・演出を手がけている、弾丸MAMAERの新作公演を観に行ってまいりました。今回「からっぽう」で早くも中規模な劇場に進出して2回目の公演になりますね。僕はご縁があって今まで8本の作品を拝見しています。これから注目されていく劇団の劇団の一つなのでは・・・。

《あらすじ−公式サイトより引用−》
息子夫婦の独断により、長く住んだ長屋住宅から介護施設へ移ることになった、ある年老いた男。引っ越しの荷造りの際に突然出てきた、死別した妻が書き残した一冊の随筆。妻が他界して廃人のように生きた男が、自分の半生を何十年も悔い続けた理由を、その随筆をもとに実の息子とヘルパーが辿っていく。蘇るは数十年前の妻と生きた激動昭和、無謀で破滅的に生きた男の欲と、それを支え続けた妻の苦悩。あまりにも過酷だった夫婦生活の記憶を辿ったとき、男は、今まで知らなかった妻の本当の顔を知るのであった― しゃかりきに生きた男と女、ふたつの心 傷痕から聞こえてくる、怒濤の人間哀歌
舞台は長屋住宅とバーに囲まれた、小さな広場のような空間。そこを舞台に“現在”と“過去”という二つの時代を行き来しながら、一組の夫婦の半生が描かれていきました。いつもの弾丸MAMAERとは違ってシリアス度が非常に高く、いつもは全編にわたって散りばめられる笑いも、今回は少し影を潜めているような印象を受けます。しかしお得意の昭和シリーズということもあってか、今回も大いに魅せられる結果となりました。笑いと涙がたくさん凝縮されている大作で、最後にはじんわりとした良い余韻が心に残りました。(写真は本公演「からっぽう」のチラシ画像を掲載させていただきました)
脚本・演出など全体的な観点からみても見応えがあって、秀作と言っても過言ではない出来だと思いました。もっともっと良くなる可能性を秘めていると感じたりしましたが、それでも老若男女が楽しめるであろう悲喜劇じゃないでしょうか。僕は今までに観た弾丸MAMAERの作品の中でも特に見応えがありましたし、また新たな作風というか一面を見られたことが非常に嬉しいと感じました。
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現在に生きる人物がストーリーテラーとなって、過去を回想していくという構造のお芝居でした。強欲な夫に振り回され、堕ちていってしまう妻。夫がつくった借金のせいで体を売る状況にまで達して、最後にはガンで亡くなってしまうのです。すごく悲惨な展開なので少し驚いてしまいました。しかしそれでも笑いやコミカルな要素が、しっかりと散りばめられているのが幸いだったと思います。
あまりに救いようの無い展開で終盤にきたので、“このまま終わるの!?”と少し心配になってしまいました。しかし夫から妻へ“ありがとう”とひとこと発言するシーンで、すごく救われた気がしたんです。闇に一筋の光がさすラストシーンで、それが人間にとって本当の幸せのように感じました。こういった感動があったからこそ、もっと可能性を感じる気になる部分が目立っていると思います。
演出面でも今までになく冒険をしていて、そういった意味でも見応えがありました。二つの時代が行き来したりしていく、演劇だからこそできる演出がなされていましたね。それにストーリーテラーをつかって、話がテンポよく進んでいくのは心地よかったです。役者さんは演技の上手さに差があったと感じてしまい、少し残念だと思いました。特に劇団員の皆さんが手堅く舞台を支えています。
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