作:マキノノゾミ 演出:宮田慶子 出演:田中壮太郎、石井揮之、千葉哲也、小飯塚貴世江、西山水木、田中美央、坂口芳貞、檀臣幸、佐川和正、渡辺聡、山本龍二、佐藤滋(配役順)
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06年7月6日(木)〜16日(日)/六本木・俳優座劇場/http://www.haiyuzagekijou.co.jp/
劇団M,O,Pのマキノノゾミさんが書かれた『東京原子核クラブ』を、劇団青年座の宮田慶子さんが演出されます。始めは東京国際フォーラムのこけら落とし公演として書かれた作品だそうで、1997年の読売文学賞も受賞している名作とのこと。僕はグリーンチケット(学割,2800円)で観劇。

《あらすじ−WEB「俳優座劇場」より引用−》
昭和7年、東京本郷にある下宿屋「平和館」。理化学研究所に勤める若き物理学者・友田晋一郎は、研究所のレベルの高さに自信を失い、故郷の京都に帰ろうとしていた。また同じ平和館の住人・富佐子も、レビュウで踊っていたのだが、若い踊り子に人気を取られ、失意のなか東京を去るところだった。そんな折、理化学研究所の同僚・武山が、友田の提唱した物理学上の仮説が主任の西田に認められたという朗報を伝える。友田はあらためて研究所に残る決心をするのだった。
下宿に住むピアノ弾き、新劇青年、野球に熱中する東大生らと共に、愚かしくも美しい青春の日々が始まる。だが日本は少しずつ戦争に向かって歩んでいた……。
戦前から戦後にかけての東京本郷を舞台にした、ある下宿屋「平和館」に住む人々を描いている作品でした。登場するのは若い方から年配の方まで幅広く、しかし手堅く舞台を支えている役者さんばかり。上演時間のほうは15分間ほどの休憩を挟む、2時間50分弱といったところでしょうか。
いやぁ・・・すっごく良かった!!読売文学賞を受賞した秀作の脚本、そして抜群の演出やスタッフワークと、達者な方ばかりの豪華キャスト・・・。絶妙の座組みが揃っているからこそ、観客の胸には深い感動が残るのだと思います。僕はなんども笑ったし、なんども泣いて、なんども思考しました。これなら老若男女のどんな客層でも楽しめそうで、手放しでもオススメできますね。僕はといえば清清しくも深い余韻が心に残り、充実した気持ちで劇場を後にしました。ぜひ俳優座劇場へ!
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全体的に下宿屋を舞台にした青春グラフィティーといった雰囲気で、笑いなども随所に散りばめられており、楽しく拝見できました。しかし終幕に近づくにつれ、戦争の影が大きくなってきます。軽々しいわけでも重苦しいわけでもなくて、巧みというか絶妙なバランスで保たれているお芝居という印象をうけました。戦争に翻弄される若者の姿を描きながらも、誰しもが感じるであろう普遍的な問題も挿入され、舞台をよりいっそう奥深いものへと仕上げています。見応えがありました。
マキノ ノゾミ著
小学館 (1999.6)
通常2-3日以内に発送します。
マキノさんの戯曲と宮田さんの演出は相性がいいのでしょうか。奇をてらうわけでもなく自然に、だけどこだわりが感じられる演出だったと思います。スタッフワークも非常に上手く作用していて、強く印象に残りました。舞台美術は平和舘の2階建てセットが建て込まれていて、味わい深くて年代さえも感じさせました。照明や音響も自然ながらも、しっかりと舞台を支えていると思います。
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