演出:蜷川幸雄 出演:三上博史、深津絵里、谷原章介、石田太郎、立石凉子、梅沢昌代、高橋洋、月影瞳、戸井田稔、妹尾正文、鍛治直人、たかお鷹、中丸新将、有川博、瑳川哲朗
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作:ジョン・フォード 翻訳:小田島雄志 美術:中越司 照明:原田保 音響:井上正弘 衣裳:前田文子 ヘアメイク:佐藤裕子 ファイトコレオグラファー:國井正廣 振付:夏貴陽子
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06年7月6日(木)〜30日(日)/Bunkamuraシアターコクーン/http://www.bunkamura.co.jp/
シェイクスピアと同時代に生きた劇作家である、ジョン・フォードが書かれた戯曲『あわれ彼女は娼婦』。演出を手がけるのは蜷川幸雄さん、主演するのは三上博史さんと深津絵里さんのお二人でした。僕は中二階の立ち見券(中二階バルコニーの後ろから観劇)を購入して、観に行きました。
すごく楽しみにしていたのですが、前日から体調が最悪に陥ってしまい・・・。たぶん風邪だと思うんですが、すごくすごく辛かった。なのに観に行っちゃって、途中休憩で帰ろうかと迷うものの、結局最後まで観劇することにしました。やっぱ立ち見は辛いけど、チケ代が安いのが魅力的です。

《あらすじ−WEB「シアターコクーン」より引用−》
中世のイタリア、パルマ地方。勉学に優れ、人格的にも非の打ち所がないと将来を嘱望されるジョヴァンニは、尊敬する神父に、自分の心を長く苦しめてきた想いを打ち明ける。
それは、妹アナベラを女性として愛しているという告白だった。神父は叱責するが、ジョヴァンニは鎮まらず、アナベラに気持ちを伝えてしまう。すると彼女もまた、兄を男性として愛していた。ふたりは男女として結ばれるが、幸福な時間は続かず、やがて妊娠が判明。カモフラージュのために、アナベラはかねてから求婚されていた貴族のソランゾのもとに嫁ぐが、ソランゾは彼女の不義を見抜き、怒り狂う。そして、お腹の子供の父親が妻の実の兄であることを探り当てるのだが……。
基本的に“近親相姦”というタブーをテーマにした、センセーショナルな内容だと思いました。ジョン・フォードの戯曲は初体験でしたが、また違う作品にも触れてみたいと感じました。演出については蜷川さんらしいと言いますか、いつものようにビジュアルが非常に美しかったのが印象的です。上演時間が3時間10分強(15分の休憩を含む)という大作品で、最後まで見応えがありました。だから最後まで飽きませんでしたね。
舞台には少し円形を描くように、高く重厚感のある壁がそびえていました。壁には装飾が施されていたりして、いくつも等間隔に窓が設えてある、実質2階建てぐらいのセットです。その壁の前には無数の赤い紐が垂らされている、とても重厚的で品格のある、だけど主張している美術でした。
主演のお二人はほんの少しだけ、一本調子気味に感じられる場面もありましたが、上手で手堅く舞台を支える役者さんが揃っていると思いました。高橋洋さんや梅沢昌代さんも良かったし、谷原章介さんが映像作品で見るよりカッコよかったのが印象的です(もちろん演技も上手でしたけど)。
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すべての窓にカーテンがかかって、白い照明があたり、風になびくシーンがありました。今回の作品中でお気に入りの演出です(笑)。とても美しくキレイな光景で、シーンにメリハリがついていました。祝宴の場面で、シャンデリアや蝋燭の明かりを使うのも、ゴージャスな感じで良かったです。
小田島 雄志訳
白水社 (1995.10)
この本は現在お取り扱いできません。
ストーリーの展開について言えば、終盤の展開には唖然としてしまいました。なんと兄・ジョヴァンニが妹・アナベラを刺殺してしまうというハードな結末。しかも兄が妹の心臓を持って祝宴会場にやってきて、そこから集まった人々を次々と殺していく無差別殺人事件へと発展。すごかった・・・。
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