作・演出:夏井孝裕 出演:町田カナ、久保田芳之、原田紀行、平原テツ、長谷川有希子、奥瀬繁(幻の劇団見て見て)、勢登健雄(オフィス・ヒューリッド) 東京公演終了後、京都公演あり
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グランドデザイン:massigla lab.(浅香実津夫、荒木まや、内野なみ、小松代暁子、福井希、宮西舞)舞台監督:小野八着(Jet Stream) 照明協力:木藤歩(balance,inc)演出助手:あらいひろこ(夢幻サーカス) 宣伝写真:御嶽亜由美 宣伝美術:quiet design production 制作:河合千佳
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2006年7月14日(金)〜19日(水)/下北沢ザ・スズナリ/http://www.reset-n.org/
夏井孝裕さんが作・演出を手がけている、reset-N(リセットエヌ)の最新公演でした。reset-Nはこれを最後に1年間の散開活動期に入るそうですね。今回は2003年に上演された「パンセ」の、最新バージョン「パンセ2006」の上演。僕は都外・22歳以下割引を利用して、2000円で観劇しました。
劇場内に入場してみて、ちょっと感動してしまいました。だってだって、空間演出が・・・めちゃくちゃカッコよかったから!!大音量で作品の世界にマッチした音楽が響き渡り、クールでスタイリッシュな空間がスズナリに広がっていました。幕やパネルを使用していない素舞台の空間に、ひし形の舞台が建て込まれています。間接照明や蛍光灯の使い方などが、特にカッコよくて印象的でした。

《簡易なあらすじ》
焼死体となって発見されたカップル。男性のほうは出版社に勤めている編集者で、女性のほうは身元が不明で謎のままである。事件があったあとに警察へと遺品を確認するため、男性の勤めていた職場の仲間がやって来るのだった。そして彼らが作ろうとしていた新雑誌「パンセ」とはいったい何だったのか・・・。
ある焼身自殺のような死を遂げた男を軸に、彼が生きていた時と亡くなった時などを、回想していく構造のお芝居でした。全体的なストーリーや演出も一つ一つが面白かったし、すごくすごく興味深いものばかりでした。だけど・・・なんでかな、ウトウトと睡魔に襲われてしまいました。ちょっと照明が暗めのシーンが多かったのも災いしてしまったかも。面白かったんだけどなぁ。どこか哲学的で奥深そうな戯曲だと感じましたので、なんだか深読みしたくなる作品だったと思いました。完成度は高めだと感じ、京都公演時には更なる洗練が期待できるかも。
やはり眺めているだけで終始してしまって、惹きこまれるまでは至らず・・・。なんだか予定調和に感じてしまい、それを超えてくれる刺激には出会えなかったな。すいません、すごい図々しい観客ですよね(笑)。でも十分に面白いと思えた作品だったので、文句は無いに等しいかと思いました。
事件の真相が徐々に“現在”と“過去”と“回想”と共に明らかになる構成や、一つ一つの台詞というか言葉も非常に興味深く、そして面白かったと思いました。場面転換などの細かな演出も印象に残っています。またreset-Nの作品が観たくなりました。散開活動期に入ってしまうのは少し残念。