出演/松岡洋子 藤田るみ 笹野鈴々音 鈴木歩己 好宮温太郎 大藤寛子
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作・演出/詩森ろば 美術・衣裳・音響/LIVESTOCK STYLE 照明プラン/木藤歩(balance,inc. DESIGN) 舞台設営/西田 聖 今作「紅き深爪」終演後の8月4日〜6日は「子供の領分」を上演
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2006年7月27日〔木〕−8月1日〔火〕/京都・人間座スタジオ/http://windyharp.org
詩森ろばさんが作・演出を手がけている、“風琴工房”の最新公演を観てまいりました。今作「紅き深爪」は東京で初演され、今回が待望の再演とのこと。僕にとってTOKYOSCAPEの第三作目でした。ちなみに風琴工房だけはこの公演が終了後、2本目の「子供の領分」を上演するとのこと。

さてさて僕は前回(ポかリン記憶舎)の会場である「須佐命舎」を後にして、タクシーで今作の会場である「人間座スタジオ」へ向かうことにしました。スタジオの周辺は閑静な住宅街の中にあって、タクシーで右往左往と少し迷ってしまいました。到着した会場もアットホームな感じが少し漂う、フリースペースというかまさにスタジオな空間。舞台美術も必要最小限のものだけが置かれています。
《あらすじ−公式サイト「TOKYOSCAPE」より引用させていただきました−》
深夜の病室。もう覚めないかもしれない眠りを貪るひとりの女。そこをたずねてくる娘たちとその夫。4人の男女の会話はやがて、今や死にゆく女から姉妹が受けた加虐の記憶へと辿りつく。
観に行く前から“「紅き深爪」が凄いらしい”という噂を耳にしていましたので、かなり期待に胸膨らまして劇場へと向かいました。結果・・・予想以上に凄かったです。上演時間は1時間弱と少しだけ短かったのですが、非常に密度が高く保たれたお芝居でした。観ることが出来て良かったです。
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今作が扱っているテーマ(題材)は“親による子供への虐待”でした。やはり最初は観ているのが辛かったし、苦しかった。だけど辛いとか苦しいとか、そんな簡単な言葉だけじゃ語りきれないんですよね。だからこそ終演して時間のたっている今も、深い余韻の中で考えをめぐらせているのでした。そういうことを差し引いたとしても、非常に見応えのある会話劇に仕上がっていたと思います。
物語が進むにつれて母親から虐待を受けていた娘(松岡洋子)も、自分の娘に同じ過ちを繰り返してしまっていることが、明らかになっていきます。登場人物のバックボーンなど、しっかりと書き込まれた脚本なんですね。演出も人間座スタジオという空間を上手く利用していて、密度のある空間が生まれていたと感じました。きっと実力のある役者さんが揃っているということもあると思いますが。
役者さんが皆さんしっかりと劇世界に存在していて、素晴らしい演技を見せていただけました。やっぱりプロフェッショナルな演技を見せてもらえるからこそ、胸にガツンと響いてくるんだということを実感しました。特に姉妹役を演じた、松岡洋子さんと藤田るみさんの対話が見どころで印象的です。
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