「tpt『血の婚礼 - Bodas de Sangre』」
作:フェデリコ・ガルシア・ロルカ 演出:アリ・エデルソン 出演:宮菜穂子、板垣桃子、パク・ソヒ、斉藤直樹、中村音子、松岡美希、鈴木智香子、野口卓磨、中村伝、倉本朋幸、小川祐弥、田村元、廣畑達也、井上裕朗、河野由佳、篠山美咲、夏川永聖、海老原礼子、大沼百合子
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台本:広田敦郎 美術:二村周作 照明:佐野雅昭・鈴木直之 音楽:後藤浩明 衣裳:原まさみ ヘア&メイク:鎌田直樹 音響:木暮拓矢 舞台監督:山口勝也
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2006年8月5日(土)〜 8月20日(日)/ベニサン・ピット/http://www.tpt.co.jp/
TPT(シアター・プロジェクト・トウキョウ)の最新公演です。今回上演されたのはフェデリコ・ガルシア・ロルカが、70年以上前に執筆したという「血の婚礼」。演出はアメリカ人のアリ・エデルソンさんが手がけられ、ワークショップ・オーディションで選ばれた若い役者さんたちが出演されています。

《作品紹介・あらすじ−公式サイト「tpt(シアター・プロジェクト・トウキョウ)」より引用させていただきました−》
灼熱の太陽、アンダルシア。運命の力、血の呪縛。20世紀スペイン最大の劇詩人ロルカが、実際に起きた殺人事件の記事をもとに独自の詩霊で築き上げた、情熱的かつシュールな世界。婚礼のさなか、花嫁が一人の男と抜け出した。その男とは、花嫁の父親と兄を殺した一族の人間だった……運命と情熱に導かれるまま愛し合い、死へと駆りゆく若者たち。
花嫁が婚礼の儀式から昔の男と逃げ出してしまう・・・、なんていう情熱的で悲劇的な内容でした。そしてまさに“血の婚礼”という残酷なタイトルに相応しい結末が待っているんです。そんな作品を今回の演出では歌や踊りなどが、いくつも挿入されている構成になっています。そしてまさにフレッシュという言葉が相応しい、若々しいカンパニーでの公演でした。結論から言ってしまえば、“やっぱり脚本が手ごわいのでは・・・??”と思ってしまうような仕上がりだったのではないでしょうか。
この脚本は詩のような長台詞が多かったりするんですよね。それに堂々と舞台に“存在”できている方も少なかったな、と終演後に思い返しました。役者さんたちはみなさん健闘されていると思いましたが、満足するところまでは至っていませんでした。ということで、少し残念な結果でしたね。でも演出や舞台美術など興味深い点がいろいろあり、そういった面では楽しませていただきました。
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この作品の見どころ!と言っても過言ではないのが、舞台美術(二村周作)ではないでしょうか。ベニサン・ピットが大変身していました。全体的な空間は真っ黒に統一されており、ステージはL字型になっています。3方の客席からステージを囲む形になっていて、それはそれは一体感のある空間でした。ほかにも布を多用した演出が施されていて、照明も加わり、美しい容姿になっていました。
婚礼から逃げ出した男女は殺し合い、花嫁だけが生きて戻ってくるという結末でした。す、すごーい。悲劇的な展開に圧巻です。花嫁の着ていたドレスは血に染まっていて、まさに“血の婚礼”な状態なんですよね(苦笑)。上演時間が1時間40分強に収まっていたのは良かったと思いました。男女が転落していく加速感があったと感じましたね。変に長ったらしくないほうが僕は好みです。
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